はじめに
みなさん、こんにちは!
世界的にコロナも落ち着き、旅行や留学が再開されるようになりましたね。
2020-2021年はコロナ禍で、オーストラリアの多くの州が、長期間のロックダウンを実施し、旅行者はもちろん、ワーキングホリデーや留学生の受け入れすら完全にシャットアウトしていました。
そのため、最近のオーストラリアの大学についての情報が中々入手しづらいのではないかと思います。
「オーストラリアに留学ってどうなの?」
「オーストラリアの大学の評判は?」
「オーストラリアの大学に留学するメリットは?」
こんな疑問を感じているあなたに、コロナ禍で、オーストラリアのメルボルンにあるモナッシュ大学院に通っていたYuiが、オーストラリアの大学留学について最新情報をお届けします!
この記事を読むことで、
- 英語圏の国の中でもなぜオーストラリアを留学先に選ぶべき理由
- オーストラリアの大学に留学する特徴とメリット
- オーストラリアの大学留学の具体的なイメージ
を理解することができます。それでは早速始めましょう!
オーストラリアの大学の基本情報

英語圏の大学の留学というと、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、そしてニュージーランドが中心になってきますが、それぞれの国で教育システムや制度が大きく異なります。
ここでは、押さえておくべき違いをご紹介します。
1-1. 入学時期
大学にもよりますが、2月と7月入学の二回が一般的です。
私がオーストラリアの大学を選んだ理由の一つがこれです。日本の学校や会社は3月に年度が終わります。そのため、アメリカやイギリスの大学を選んでしまうと、入学が9月になってしまい、半年ほどのブランクができてしまい、時間がもったいないと感じたからです。
1-2. 3つの入学方法
オーストラリアの大学に入学する方法は主に3通りあります。
- 志望する大学のIELTSまたはTOEFLのスコアの基準(多くの場合、5以上)をクリアして、直接入学する
- IELTSのスコアが0から6.0の場合、ファウンデーションコース(大学進学コース)に入学して、一般教養課程を1年間学んでから、大学に入学する
- IELTSのスコアが5または6.0程度の場合はディプロマコース(準学士コース)に入学し、1年間の学習を経て、大学2年生に編入します。
日本の大学とは異なり、入学試験がないです。日本の高校や大学での成績と、TOEFLやIELTSといった各種英語試験の結果のみが必要とされます。
1.3 在学期間
日本の大学は一般的には在学期間が4年ですが、オーストラリアの場合は、学士が3年、大学院が1-2年が一般的です。
これも私にとっては魅力的なポイントでした。他の英語圏の国の場合、大学院の在学期間が3年と長かったからです。
在学期間が短いことで、経済的な負担も大きく減ります。
1.4 オーストラリアの大学のほとんどが国公立大学
オーストラリアには43の大学がありますが、私立大学は2校だけで、残りは全て公立・国立大学です。
世界の大学ランキング上位に名を連ねる大学も数多くあります。
オーストラリア国内でも特に優秀な大学8大学をGroup of Eightと呼んでいます。Group of Eightに属す大学は
西オーストラリア大学
アデレード大学
モナッシュ大学
メルボルン大学
オーストラリア国立大学
シドニー大学
ニューサウスウェールズ大学
クイーンズランド大学
Group of Eightに所属する大学は知名度が高く、人気もあるため、学費は他の大学に比べると高いです。
しかし、大学卒業後に現地就職を考えている場合は、少し有利に働きます。私はモナッシュ大学に通っていたのですが、大学のキャリアセンターのセミナーで、就職活動では、学歴フィルターのようなものがあり、Group of Eightの大学出身者は優遇されると言われました。
2. オーストラリアの大学に留学するメリット

次に、私自身の体験を元に、オーストラリアの大学・大学院を留学先に選ぶメリットについてご紹介します。
2-1. 治安が非常に良い
オーストラリアは日本と同様で銃の使用が禁止されています。
更に、2021年のThe Most Livable Cities (最も住みやすい街)ランキングで、オーストラリアの都市が4つもトップ10にランクインしています。(3位 アデレード、6位 パース、9位 メルボルン、10位 ブリスベン)
日本の場合は2都市がランクインしています。(2位 大阪、5位 東京)
日本は世界で最も治安の良い国に挙げられているため、外国の治安の良さは重要視されるポイントだと思いますが、このランキングの結果より、日本と同じくらいのレベルの治安であると考えて間違いありません。
2.2 学生ビザでアルバイトができる
アメリカでは原則、留学生のアルバイトは認められません。
しかし、オーストラリアでは、留学生が一週間に20時間までのアルバイトをすることが認められています。更に長期休業中は、このような時間の制限はありません。
アルバイトを通して、お金を稼ぐことができるだけでなく、さらに友達もできますし、仕事で使う英語を身につけることもできます。
さらに、卒業後に現地就職を考えているのであれば、アルバイト、インターンシップ、ボランティアなどの課外活動はマストです。オーストラリアでは、新卒であっても、就職してから研修や教育がない会社が大半です。学生時代に身についているものだと考えられています。
そのため、インターン、アルバイトなどの経験を通じて、スキル、知識、経験を身につけることが大切です。
2.3 日本との時差がほとんどない
どれだけ科学技術が進歩しても、時差だけは解消することは不可能でしょう。
オーストラリアは都市や時期(サマータイムを導入している州もあるため)にもよりますが、基本的には、日本との時差は1-2時間だと考えてください。
時差が少ないことで、日本にいるご家族やお友達との連絡もいつでも取ることができ、ストレス解消しやすくなります。
私の場合は、コロナ禍での留学で、家にいることが多く、話し相手が欲しくて、日本の家族や友人によく、LINEで電話をしたものです。深刻なホームシックにならずに済んだのは、この少ない時差に寄るところが大きいと思います。
2.4 大学卒業後に、卒業生ビザを取得できる
これも私がオーストラリアを留学先に選んだ理由の一つです。オーストラリアの大学または大学院に2年以上通うと、卒業ビザを取得し、卒業後に1-3年滞在することができるのです。また、シドニー、メルボルン、そしてブリスベンの3大都市以外の街にある大学に通った留学生はさらに1-2年長くオーストラリアに滞在することができるのです。
卒業ビザを使って、現地企業に就職することで、永住権取得の道につながる可能性があると考えたからです。
2.5 アメリカやイギリスと比べて物価や学費が安い
オーストラリアの大学の学費や、物価は、アメリカやイギリスと比べると安いので、留学全体にかかる費用を抑えることができます。
そして、費用が抑えることができる割に、治安も良いし、気候も穏やかだし、世界の大学ランキングでもアメリカやイギリスの大学に引けを取ることもないので、非常におすすめです。
また、上記にもありますが、Group of Eightに入っていない大学の学費は少し低いですし、奨学金の制度が充実している大学も数多くあります。
3. オーストラリアの大学院留学の実態

次に、私の大学院留学での様子を赤裸々にご紹介します。
みなさんは、「日本の大学は入学するのが大変だけど、卒業するのは簡単。でも海外の大学は入学は簡単だけど、卒業するのが難しい。」という話を聞いたことがありますか?
私は、日本の大学とオーストラリアの大学院に通いましたが、これは本当です。
予復習は絶対です。予習をしてこなかった生徒に対して、先生が「出ていきなさい。」と言って、教室を出て行かせた場面も見たことがあります。
予習は週に50-150ページほどの論文を読んだり、授業で使用されるパワーポイントの資料を事前に目を通して、分からない単語や専門用語を調べておくといったことをしました。
一回の授業も2-3時間と非常に長い上に、授業内容も非常に濃密なので、授業後に学んだ内容を咀嚼することが大切です。
そして、小テスト、グループワーク、レポートなどの課題も、予復習と並行して行う必要があります。
レポートの語数も、平均で1,500〜4,000語以上(日本語に換算するとおよそ6,000〜20,000字)であることが多いので、準備に時間がかかります。そして、これだけの分量のレポートを書くためには、数多くの文献を読む必要もあります。
このように、やらなくてはいけないことがたくさんあります。私は毎日5時間以上勉強していました。
おわりに

オーストラリアの大学の特徴、オーストラリアに留学するメリットと魅力、そして実際の大学生活についてご理解できたでしょうか?
大学院留学は、正直とっても辛かったです。私の場合は、特にコロナ禍で、オンラインでの学習だったので、友達も中々作れないし、ストレスの解消もできないので、何度も「やめたい」、「日本に帰りたい」と思いました。
しかし、熱心な教授陣と、数は少ないですが、心優しい友人たちのサポートによって、様々な苦労を乗り越えることができました。おかげさまで、オーストラリア大学院留学は私の中で、大きな自信になったとともに、お金には変えがたい財産、宝になりました。感謝してもしきれないです。
この経験は、今後間違いなく、人生の糧、または私の心の支えになるでしょう。
みなさんが、少しでも外国に留学したいと考えるのであれば、絶対にすることをお勧めします。
この記事を読んで、海外留学、特にオーストラリアの大学留学に興味をもち、実際に行動に移してもらえたら、これほど嬉しいことはありません。
Good Luck!