【by・until編】コアイメージで前置詞を瞬時に理解するコツ

作り方・覚え方

ノックです。

前置詞の覚え方って難しいですよね。

学校の先生から、「byとuntilは、「〜まで、〜によって、〜の近くに、〜を経由して」などを意味するよ」と教わった人の中には、この二つの前置詞の意味の違いがイマイチわからないって方も多いのではないでしょうか?

今回の記事は、そのような悩みのある方や、意味が多すぎる…と絶望した方にも、非常に参考になるハズです!

byのコアイメージ

先ほどのように、byの意味自体はたくさんあります。しかし、実を言うとネイティブは一つ一つの意味をそこまで覚えていません。

ただ、明確な一つのコアイメージを持っているだけなんです。

byのコアイメージは 「近くにいること」です。

byのコアイメージ

先ほどの意味をこのコアイメージに当てはめてみましょう、

「〜まで」は、期限が「近くにある」。

「〜によって」は、それをした人物が「近くにいる(関係している)」。

「〜の近くに」は、そのまま「そばにいる」。

「〜を経由して」は、建物などの「近くに行く(立ち寄る)」。

このように、コアイメージだけを覚えているだけで、さまざまな意味を捕らえやすくなります。

ただ、注意点として、「近く」と言っても境界線はきっちり存在します。

例えば、

His house is near my house.

「彼の家は私の家の近くにある。」と訳すことができます。

この時、普通は家同士がくっつくほど近いわけではありませんよね。

もし、境界線がないような「そば」を表したい場合は、withを使います。

withには、「一緒にいる」というコアイメージがあるので、文章の状況によって入れる前置詞を

使い分けましょう。

ところで昔、Stand by meという映画がありました。

Stand byは、「~の味方する」という意味を持つので、「私の味方でいて。」と訳すことが出来ます。

自分にとって味方してくれる人や応援してくれる人というのは、心が近くにある人です。

だからbyを使うのです。

ちなみに、withを使うと、身体的に近くにいてほしい(手をつないだりすることなど)というニュアンスになります。

他にも、脇道に逸れるという使い方にもなります。

By the way.

たとえば、ある一本道を歩いていて、別の道に寄ろうとすると、必然的にその道からは外れますよね。だから道から逸れるという表現になります。意味としては「〜を経由して」が近いです。

これは、話が変わるときによく使われています。

例えば、

I bought a new bag! …by the way, look at this photo!! My cat is so cute!!

前半は新しい鞄を買ったという話題になっています。この後も、使い心地とか、いくらしたとか、鞄についての情報が続くのが普通ですよね。しかし、By the wayの後の文章は、話題が鞄と関係がないですね。急に飼い猫を自慢したくなったのでしょうか?

この場合、前半の話題が「A」という道だとして、後半の話題「B」という道に逸れてしまっているとイメージしてみると、より理解しやすくなります。

ちなみに、byのように近くにいるイメージから生まれた単語は他にもあります。

例えば、nearbyやclosebyもbyと同じイメージを持っていますし、beforeやbeside、少し意外ですがaboutもbyの仲間です。

受動態で使われるby

受動態でもbyを使うことがあります。

この場合にbyが使われるケースは限られていて、「誰がやったか」「何をしたか」を説明したい時や強調したい時によく使われる傾向があります。

例文を使って考えてみましょう。

以下は、受動態でbyが使われている文です。

I was attacked by the cat.

「私は猫に襲われた」と訳す文章です。

この時、もしby the catがなかった時を考えてみてください。

「な、何に襲われたの!?」となりませんか?

こう問われることが分かり切っているため、襲った「」を文に入れなければなりません。

その他にも、例えば「本の作者」や「曲の作者」は、本を誰が書いたのかを重要視するため、byが使われることが多いです。

交通手段として使われるby

車で

by car(車で)、by bus(バスで)はなぜbyを使うと思いますか?

これもbyの「近く」というコアイメージから派生したものです。

車を使う時あなたはどこにいますか?もちろん車の「近く」にいますよね?バスも同様です。

移動のに乗り物(車)という手段を使っているわけです。だからbyを使うんです。

連絡手段として使われるby

メールで

by email(メールで)、by phone(電話で)

これも前項で述べたbyと基本的には同じ使い方です。

byの後には冠詞が付かない

手段で使うbyの注意点として、byの後には冠詞は付きません。

これはなぜかというと、話し手には具体的な特定のイメージがないからです。

しっかり理解しないと間違って付けてしまう方が多いので気をつけましょう。

byは「〜までに」untilは「〜までにずっと」

I’ll be here by eight o’clock.
I’ll be here until eight o’clock.

上の二つの文のbyとuntilの違いがわかりますか?

これは日本語訳にすれば一発で理解できます。

  • byは 「〜までに」
  • untilは 「〜までにずっと」

これで全て解決です。

byは「8時までここにいます」となります。これは8時までと言っていますが、別に7時に帰っても6時に帰ってもいいわけです。

対して、untilは「8時までずっとここにいます」となります。

これは文字通り、8時まで 確実にいるという意思表示になります。

では、もう一例いきましょう。

The restrant will be open until wednesday.

さて問題です。このレストランはいつまで空いているでしょうか?

5秒考えてみて下さい。

答えは、火曜の終わりまで空いているです。つまり水曜は閉まっています。

untilの理解はできましたでしょうか?

byに「〜までならいつでも」という意味が生まれたワケ

「〜までならいつでも」という意味をbyは持っています。これはなぜだと思いますか?

冒頭に紹介したbyのコアイメージの「近い」も感じ方は人それぞれ違いますよね。

「9時までに来てね。」と言われたら9時ちょうどに来る人もいれば余裕を持って8時に来る人もいます。

距離に例えると、1メートルが近いと感じる人もいれば、3メートルが近いと感じる人もいます。

そうなんです。

これがbyの「近く」というコアイメージから 「〜までならいつでも」という意味に派生した理由です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

最後にもう一度まとめます。

  • byは「近く」というコアイメージ、「〜まで」という日本語訳
  • untilは「〜までずっと」という日本語訳

このコアイメージを理解すれば一気に英語の勉強が捗ります。

どんどん使いこなしていきましょう!