ノックです。
ほとんどの人がbetweenは「2つのものや人の間」で、3つ以上の場合はamongを使う、と思っているのではでしょうか?
あながち間違いでもないのですが実はそれほどシンプルではないんです。
今日はこのbetweenとamongの使い分けを改めて整理してみましょう。
betweenとamongの使い方
まずはbetweenとamongそれぞれの使い方を確認してみましょう。
betweenは「はっきりとした個体(個人)の間」を表す
betweenは、 「2つのものの間」というイメージが強いと思います。
例えば次のような場合です。
E comes between D and F in the English alphabet.
アルファベットのうち、EはDとFの間にきます。
Your pen has fallen down between the desk and the wall.
ペンが机と壁の間に落ちたよ。
There are some differences between American and British English.
アメリカ英語とイギリス英語の間には少し違いがあります。
上記の捉え方でも間違いではないのですが、実は必ずしも2つでなければいけないわけではありません。
1番のポイントは、 「はっきりとした個体(個人)」の間であるという条件に当てはまるかどうかです。
1つ1つがはっきりと区別できるものであれば、それが2つ以上の場合でもbetweenを用いることができます。
例えばこのような場合です。
He has to choose between a bicycle, a new backpack, and a gaming device for his birthday present.
誕生日プレゼントを、自転車か、新しいリュックか、ゲーム機のどれかにするか選ばなきゃいけないんだって。
そして、「〜の間」の「〜」にあたる物(人)を述べるときは、「or」ではなく 「and」で文章を結ぶのが適切です。
◯You can choose between chicken and beef.
× You can choose between chicken or beef.
amongは「3つ以上のもの(人)の集合体に囲まれた状態」を表す
amongは、 3つ以上のもの(人)の集合体に囲まれた状態を表します。
このとき、1つ1つのものや人には注目せずそれらを集合体として捉えた場合に用いられます。
例えば、次のような場合です。
The princess lived in a castle among the trees.
お姫様は木々に囲まれたお城で暮らしていました。
I always wanted to go swimming among dolphins.
イルカに囲まれて泳ぎたいってずっと思ってたの。
We found some rare first editions among my father’s books.
お父さんの本の中から、貴重な初版本を何冊か見つけたよ。
3つ以上であれば必ずamongを使うという訳ではなく、個々の違いがはっきりとしている場合にはbetweenが使われるので注意しましょう。
例えば次のような場合です。
The negotiations among EU Member States are going well.
EU加盟国間での交渉は順調に進んでいます。
The negotiations between France, Germany, and Italy are going well.
フランス、ドイツ、イタリア間での交渉は順調に進んでいます。
具体的な国名に言及しているので、betweenを使います。
betweenとamongの違い
中には、betweenとamong両方とも使うことができる場合もありますが、文章のニュアンスは少し違ってきます。
同じ文章でbetweenとamongを言い換えたときの例を見てみましょう。
→両側に木が生えていている道を歩くイメージ
→決まった道をある地点からある地点へ歩くというよりは、公園や森の中をさまようイメージ。
このように、同じ文章でも言い換えを工夫すれば相手に伝わるニュアンスが変わります。
まとめ

いかがでしたか?
今日は間違えやすいbetweenとamongの違いを学んできました。
では最後にもう一度まとめます。
- betweenは、「はっきりとした個体(個人)の間」を表す
- amongは、「3つ以上のもの(人)の集合体に囲まれた状態」を表す
ガンガン使っていきましょうね!