今回はPeopleと Personの違いについてみていきたいと思います。
えっ、どっちも同じ「人」って意味じゃないの?と思われるかもしれませんが、実はこの二つの単語にはちょっとした違いがあります。ここではその違いについて一緒に見ていきましょう!
peopleの意味
それではまず初めにpeopleの意味から確認してみましょう。
Peopleの原義は「人々、平民」です。ですので、基本的に二人以上の人のことを説明したいときはpeopleを使って表現するようになります。
また、「人々」ですので、 people単体で複数形となります。
Peopleを主語にしたときはbe動詞にisやwasではなくareやwereをおきます。それから、三単現のsを一般動詞につけないなどの注意も必要です。
例文で確認して見ましょう。
Some people are officious.
人々の中にはおせっかい好きな人がいる
The room was full of people.
その部屋は人でいっぱいだった。
(これはroomが主語なのでbe動詞はwasになります)
I’m going to work to help old people.
わたしはお年寄りを助けるために働くつもりだ。
(一人のお年寄りではなくたくさんの、つまり お年寄りの人全般を指しているためpeopleです)
I saw many young people at the event.
わたしは催しで多くの若者を見かけた。
A lot of innocent people were killed in World War II.
第二次世界大戦では、罪のないたくさんの人が殺された。
Peopleはこれ自体で複数扱いになりますので、peoplesと 「s」をつける必要はありません。
personの意味
さあ今度はpersonの意味について確認してみましょう。「人」とあるように、personの意味は「一人の人」を表したいときに用いられます。
Peopleは複数の「人々」、personは個人の「人」と覚えれば大丈夫です。
あれ?personが「人」を表すならpersonsにすれば複数形になるんじゃないか?
と思われるかもしれません。
確かに単語としては可能なのですが少しだけ意味合いが変わってしまうため、通例personsよりpeopleを用いることが現在は一般的になっています。
ちょっとわかりづらくなってきましたね…。
では理解を固めるため例文で確認してみましょう。
She was the only person I knew in the room.
この部屋の中でわたしが知っている人は彼女だけでした。
We like him as a person.
わたしたちは彼を人(人間)として好きです。
1人の人をさして〜好きな人、〜型の人(人間)という言い方もできます。
これは何か好きな人やその人の特徴を表すときに使われます。
He is a cat person. 彼は猫好きな人です。
となります。
personとpeopleの複数形
先ほどもお話ししたように、実はpersonとpeopleにも複数形は存在します。
しかし、そのときは意味が少しだけ変わりますのでここで確認してみましょう。
こちらは少し発展した内容なので頭の片隅に置いておく程度で大丈夫です。
- peoples:国民、民族
- the people:(一地方の)住民、庶民、一般民衆
- persons:人たち(法律用語や個別に一人一人を強調したいときに用います)
Theを入れたり複数形にしたりするとこのように少しばかり意味が狭まりますね。
まずは普通の意味のpersonとpeopleから覚えていきましょう。
「人」を表す他の単語
さて、ここまでpeopleとpersonの意味とその違いについて確認してきましたが、実はその他にも「人」を表す単語があります。
- human being:人
よくhumanという単語を聞くことがあると思いますが、正式にはhuman beingとなります。
- human:人
こちらは皆さんもよく聞く単語ですね。この単語もよく使われますが、正式な言葉の「human being」も頭の片隅に入れて起きましょう。
No one knows how many languages have died since humans become learned to speak.
人間がしゃべれるようになってからどのくらい多くの言葉が死滅したか誰にもわからない。
- mankind:人類、人間
この単語には人によっては男性優位的な意味に感じるため、humankindを使う方が一般的です。
Mankind is now in danger of total destruction.
人類は今、全滅の危機に直面している。
まとめ
最後に改めてpersonとpeopleの意味について確認してみましょう。
- Person:人 一人を表すときに使う
- People:人々 複数の人を表すときに使う
となります。個人か複数かの違いになりますのでとてもわかりやすいですね!
これで違いがわかりましたね^^ ぜひ普段の英会話でも使い分けて話してみましょう。