ノックです。
海外に行って一番困るのは体調不良に見舞われた時ですよね。ものすごい吐き気に襲われているのにどう伝えればいいかわからない。それほど恐ろしい事態はありませんよね。。。
そんな時に使えるillとsickの使い方について覚えていきましょう。
illとsickの使い方
体調が悪いことを伝える場面で最もよく使われるのがillとsickという単語です。
どちらも「具合が悪い」という意味で用いることができますが、この二つにはちょっとしたニュアンスの違いがあるんです。
sick:比較的軽い症状を表す
sickは体調がすぐれない時に使われる単語です。
特にアメリカ英語で好んで用いられます。illと比べると病状が軽く数日ですぐに良くなる症状の場合に用いられます。
Mika can’t come in today because she’s sick.
ミカは体調が悪くて今日は来られないんだって。
また、車酔いや船酔い、食べ過ぎて気持ち悪いといった「吐き気」を伴う症状を表す際にもsickが使われます。
If you eat any more, you’ll make yourself sick.
それ以上食べると、気持ち悪くなるよ。
船酔いするから、船で長距離移動するのは好きじゃないんだ。
- carsick:車に酔った
- seasick:船に酔った
→どちらもgetやfeel、be動詞などを伴い、一つの単語として用いられます。
ill:重い病気を表す
illもsickと同様に体調がすぐれない時に用いられますが、特にillの方がより堅い印象を与えます。
イギリス英語ではillが使われる傾向にあります。
アメリカ英語では、治療や入院を必要とする重い症状を表す場合にillが使われます。
I was feeling ill yesterday and decided to stay at home.
昨日は具合が悪かったので家にいることにしました。
母は病気で入院しています。
illとsickの名詞的な表現
ここまで、病気の症状を表す形容詞illとsickの違いについて見てきましたが他にもまだあります。
sickness:軽い体調不良
sick同様、名詞形のsicknessも症状の軽い体調不良を表します。
風邪や頭痛、吐き気といった日常的に起こる病気の状態にはsicknessを使います。乗り物酔いをmotion sickness、つわりのことをmorning sicknessと言ったりもしますね。
Motion sickness is more common among children between 2 and 12 years of age.
乗り物酔いは2歳から12歳の子供によく起こります。
ジンジャーティーはつわりに効きますよ。
illness:重い病気や精神病を表す
illnessは症状の重い病気を表す際に用いられます。
長期にわたる痛みや疲労、脱力感などの自覚症状を伴い、病院へいくきっかけとなるような状態を指します。また、精神病を表す際にもillnessが用いられます。
It is important to improve your health and reduce the risk of illness.
健康状態を改善し、病気のリスクを減らすことが大切です。
彼女のお兄さんは精神病を患っています。
disease:専門家が診断する病気
diseaseは、専門家が診断する具体的な病気」を表す単語です。主に感染症によって引き起こされ、人や動物、または植物に影響を与える病気を指します。
It is not known what causes this disease.
この病気の原因はわかっていません。
Her father died of heart disease.
彼女の父親は心臓病で亡くなりました。
sickの便利な使い方
口語的な表現のsickは病気以外の場面でも度々登場します。
sick:うんざりさせる
make somebody sick「怒らせる、うんざりさせる」
His attitude makes me sick.
彼の態度にイライラする。
be sick of something「怒っている、うんざりしている」
I am sick of eating curry. I’ve eaten it every day this week.
もうカレーはいいよ。今週毎日食べてるし。
「いいね!」のsick(イギリス英語のスラング)
I love that movie—it’s sick!
あの映画大好き、最高だよね!
まとめ

いかがでしたか?今日は病気の時に役立つ単語の使い分けについて学んできました。
今回の内容をまとめます。
- ill:重い病気
- sick:軽い症状
- disease:診断された病気
これらの違いを覚えておけば、病気の症状を正確に伝えやすくなりますよ。
ではまた。