【声の省エネ】shut upがシャラップ?音が変わる発音法フラッピングを紹介

スピーキング練習法

だんだんと寒さが増す今日この頃です。こんな日は家でゆっくりテレビとか・・・

おっと、いかんいかん!英語の勉強じゃ!

どうもこんにちは、ノックです。

今回は、 音が変化する特殊な発音方法(フラッピング)について書いていこうと思います!

それでは始まり始まり〜。

発音が変わる?フラッピングとは?

フラッピング(flapping)というのは、発音記号通りに発音されるべき 音そのものが変化して、別の音になってしまう現象、およびその 発音法のことを言います。

フラッピングは、ムササビのようにバタバタ(flap)させることから名付けられたみたいですね。

実際のフラッピングの例をご紹介

フラッピングが起きるとどうなるか、解説していきましょう。

例えばwaterという単語は、

ウォーター

と本来はtの音をしっかり入れて発音すべきですが、フラッピングが起きると

ウォラー

になります。

これは、watertlに近い発音になる(変化する)ことにより起きるものでウォアー、ウォッアみたいな発音になります。

なんで音が変わってしまうかというと、理由はただ単にそっちのほうが言いやすいからです。

tの音は、舌ではじく音(チッ、という舌打ちの音に近い)で音を出しているのですが、この発音は比較的エネルギーを使います。

そこで、省エネの観点から、tの発音を控えめにしよう、ということで変音が生じるわけです。

ウォーターって言いにくいからウォラーになるという、簡単な理屈です。

ちなみに、この変音したtのことをflapped T(フラップしたT、はじかれたT)といいます。

もう一個の例。shut upという熟語です。

普通なら

シャット アップ!

と一語一語丁寧に発音したいですが、

シャラップ!

になります。shut uptの音が変音してlに近い音になり、さらにスペースがなくなって一語であるかのように聞こえます(リンキングとも言います)。

フラッピングになるための条件は、母音に挟まれた「t」であること。waterもshut upもどちらともtが母音に挟まれていますよね。

もう一つの例、betterという単語も同じ理由でフラップします。

better → beller

読み方は、ベター→ベラーになります。妖怪人間も真っ青です(笑)

ちなみに、これは「e」という母音に「t」が挟まれているので「l」に変わったわけです。

フラッピングの豆知識

ただ、 母音にtが挟まれれば100%フラップする、とは限りません

例えば、hotel(ホテル)やphotograph(写真)のtは母音に挟まれていますが、このtは フラップしません

理由は、tがアクセントのくる場所と一致しており、省エネでさぼるわけにはいかないからです。単純な理由ですよね。

ホテル→ホエルになったり、フォトグラフ→フォオグラフにはならないということです。

フラッピングが起こる単語と起こらない単語の例を表にしてみました。他にもまだたくさんあります。

フラッピングが起こる単語 フラッピングが起こらない単語
butter water better party hotel note locate

また、 イギリス英語ではフラップしません、アメリカ英語のみです。

初心者のうちは英米で意識して使いわける必要はないかもしれませんが、知識として覚えておくといいでしょう。

実際の発音

フラッピングを下手くそですがやってみました。

water

shut up

better

まとめ

いかがでしたでしょうか。フラッピングは以前の記事、

【発音法】英語のリエゾンって?基本的な知識と使い方を紹介!

のリエゾンと並んで多用する発音法です。

フラッピングの原理を習得すると、自分が発話するときに英語をそれっぽく話せるのはもちろん、リスニング力の強化にも直結します。

ぜひ力をいれて取り組みたい内容です。色んな単語を聞いて発音しながら自分のものにしていって下さいね!