【イラスト付き】getの使い方や用法を解説

英単語

皆さん、英語を勉強していて「get」の使い方や意味について困ったことはありませんか?

勉強を進めれば進めるほど、「get」の新しい意味や用法が沢山出てきて、もっと 混乱してしまいますよね。

こう見ると、なんとなく、「get」という単語自体が体系的ではないような気がして、萎えてしまいます。

しかし皆さん、「get」は英語圏で最も使われている単語の一つであり、テストなどにも出題されやすい単語なので、しっかり学習しなければなりません

難しくややこしいように感じますが、その根本的な意味の派生図からみると「なるほどね」と納得できることが沢山ありますよ。

今回の記事では、イラストと派生図とともに「get」の使い方をじっくり解説していきます。

学校で習う一般的なGet

get」の意味として学校で一番最初に習うのは、「 得る、手に入れる、ゲットする」だと思います。

日本では、ポケットモンスターで「Getだぜ!」のフレーズが流行ったことにも垣間見えるように、「手に入れる」というのが一般的に浸透しています。

しかし、「手に入れる」は実は「get」の根本的な意味の派生語。つまり、メインになる意味ではなく、サイド的な意味なのです。

「サイド的な意味とは?」この時点では理解できない人のために、以下にイラストと派生図をまとめました。

「get」の意味分布図&解説

「get」はどのようにして理解すればいいのでしょうか?

そんな方に、イラストと解説を用いて、起源的な意味から順に説明していきます。

「get」の起源とそこからの派生

get が起源として持っている基本的な意味は「 AがBに達する」です。

そこから、それに付随する様々な意味合いで使われるようになりました。

これらは、「get」のもともと持っている「達する」を、意味の通じる範囲で、人々の間で異なる形で使われていたものが、 正規の意味として変化していきました。

「get」のイラスト、イメージ図としては以下のようなイメージです。

「get」の主体は、人とは限らず、何であってもいいですし、 主体が別の対象(目的語)に対して「達する」ように働きかけるのでも構いません。

(お母さんがB君を説得して勉強するに至らせる、など。)

また、主体が小さいものであろうが大きいものであろうが関係ありません。

(人が歩いて家に達するのか、家を動かして人が立っている場所に達するようにするのか関係なくどちらにも使える。)

また、必ずしも「達する」側のみ動いているわけではなく、「達される」側も動いている場合もあります。

(鬼ごっこなどで逃げているメンバーに鬼が追いつくときにも「get」を使う)

イラストで確認し、「get」はこういう動きをするものだということを把握しておきましょう。

そうすると、新しい意味や熟語(get alongやget overなど)が出てきても、「なるほどね!」とすんなり納得することができます。

get の基本「達する」

例文と一緒に、「get」の表す動作のイメージをしていきましょう。

まずは基本の「 達する」という意味から見ていきます。

She got home.

(彼女は家に着いた。)

出発地からトコトコ歩いて、やっと家に達したというイメージが確認できますね。

Finally, we got to our summer vacation!

やっと夏休みになった!

学校で、一日一日過ごしていくうちに近づいてきた夏休みの日が やっと来た!ずっと待ってた夏休みの日に、 やっと達した!という気持ちが現れています。

このように、「get」は出発点があって、目的地があって、「達する」というイメージが根本的になっています。

She will get there before six o’clock.

彼女は6時前に着くでしょう。

どの文章にも言えることですが、時制や形を変えて使えます。

getの意味「得る、手に入れる、ゲットする」

この「達する」というイメージから派生したのが今私たちが一番最初に習う「 得る、手に入れる、ゲットする」という意味です。

こちらも、例文からしっかり見ていきましょう。

I got a new DVD.

(新しいDVDを手に入れた。)

ずっと欲しかったDVDを、貯金を続けて やっと手に入れた!という嬉しい気持ちが伝わってきますね。

I got a cold.

(風邪をもらった。)

こちらは貰っても嬉しくないものですが、「風邪をひいていなかった状態」から「風邪を引いた状態」に 達してしまった、つまり「風邪をもらった」という意味として 正しい用法です。

getの意味「ある状態になる」、「~させる、~される」

「達する」という意味から派生した別の意味は、「 ある状態になる、させる」という意味です。

日本語だけで説明すると、ややこしいのでこちらも例文を使って説明していきます。

I got a cold.

(風邪をひいてしまった)

上記の内容に挙げた例文とまったく同じものですが、「風邪をひく」という状態になってしまったという意味で、「 ある状態になる」という解釈でも大丈夫です。

このように、自分自身が「なる」時にも使えますが、主体とは別の対象に働きかけてある状態に「する」こともできます

I don’t want to get him confused.

(私は彼を混乱させたくありません。)

この文章では、彼が混乱する状態にするのは「 I(私)」であり、主体が対象に働きかけて今とは違う状態に「 する」ことになります。

Please get your meal ready.

(あなたのお食事を用意してください。)

I got my arm broken.

(自分の腕を折ってしまった。)

これも面白い用法で、 使役の主体は自分対象は自分の腕で、主語をI 、目的語をmy armと分けて使う方法もあるんです。

getの意味「つれてくる」

上記と同じように目的語を使う表現なのですが、

「get」+人+どこへ

これで、「 連れていく」という表現になります。

I get this person to the hospital

(この人を病院へ連れていきます。)

こちらも、自分が自分以外の別の対象(人)に 働きかける形で「get」が使われていますね。

getの意味「つかまえる」

こちらも派生したものの一つ。「得る、手に入れる、ゲットする」の意味合いに加えて、今度は手に入れる対象のものが「 動き続けているもの」を捕らえにいくイメージです。

We chased him until we got him.

(つかまえるまで彼を追った.)

今までずっと逃げ続けていた彼という犯人を捕まえようと、警察側も必死に動き探してとらえたイメージですね。つまり対象はずっと動き続けていたものです。

I just got the train.

(その列車にちょうど間に合った.)

駅という地点に一瞬しか止まらない電車に到達した場合も、「get」を使うことができます。

このように、動いている対象に対しても使えるのが「get」です。

getの意味「(知力や感覚で)とらえる」

物理的なもの実態があるものに限らず、 抽象的なものに対しても「get」を使用して表現することができます。

I will get this poem by heart

(この詩を暗記しようと思う。)

暗記内容というのは 実体のないものですが、しっかり使えますね。

I got what you want to say.

(君が何を言おうとしているのか分かった。)

相手が何を言おうとしているのか、分かるに達した。

つまり、 感覚でとらえることができた様子です。こちらも、 抽象的な内容です。

I’m sorry I didn’t get your name.

(すみません、お名前を聞き取れませんでした。)

こちらも同じように、 抽象的な内容をとらえることができなかった例文の一つです。

getの意味「〈食事・飲食物を〉用意する」

こちらも、もとの意味「達する」とは少し遠ざかりますが、派生した意味の一つです。

「get」+人+ 食べ物など

これで人に食事を用意してあげるという意味になります。

Can you help me to get dinner ready?

夕食のしたくを手伝ってくれる?

getの意味「乗る、降りる」「身体を動かす」

こちらも「達する」のから派生したものとしてイメージが湧きやすいものの一つですね。

getに引き続き「 on」「 off」「 in」などと組み合わせて使うもので、「体を動かす」ことにより現在とは違った状態になる(「乗る」「降りる」「入る」など)として使われます。

I got on the train at Shiodome station.

(汐留駅で電車に乗った。)

I will get off the train at Shinjuku station.

(新宿駅で電車を降ります。)

I got in a taxi at the station.

(駅でタクシーに乗りました。)

このように、様々な種類の前置詞と組み合わせることによって色んな意味で使えるんですね。

getが沢山の意味、用法を持つのも納得できます。

「get」を使った16の熟語

上記で伝えたように、getには前置詞や表現の組み合わせで数え切れない程多くの意味を生み出します。

その中には、「えっ、この組み合わせでこんな意味になるの?」とあまり納得できないものもあるかもしれません。

しかしその中には、 もうすでに「get」との組み合わせで一つの動詞(表現)として浸透してしまっているものが多いので、どちらにしろ有無をいわず覚えないといけません。

そこで、以下には「get」を使った 熟語表現をまとめました。

数ある中から、テストに出やすいものやよくつかわれるものを 16個厳選してあります。

では、みていきましょう。

get along = 仲良くなる

例: John seems to have got along with Bob.

(ジョンはボブと仲良くなったみたいだね。)

get around to… =する機会ができる

例: I finally got around to go to their concert.

(やっと彼らのコンサートへ行く機会ができた。)

get away = 立ち去る

例: Can you please get away from here? You are the only person who are making trouble.

(ここから立ち去ってもらえませんかね?君がトラブルを作ってる張本人だよ。)

get by = 切り抜ける、なんとかやっていく

例: I have to get by this month with 40000 yen.

(今月は4万円で切り抜けないと。)

get down  =落ち込む、落ち込ませる

例: Don’t tell this to mom. I don’t want to get her down.

(母さんに伝えるなよ。落ち込ませたくないんだ。)

get in = 入る

例: Don’t get in my room!

(私の部屋に入らないで!)

get over = 乗り越える

例: Today is gonna be a big day. Let’s get over together.

(今日は大変な日になるぞ。一緒に乗り越えよう。)

get through = 終わらせる

例: I got through university

(私は大学を終わらせた。)

get together = 集まる

例: Everyone! Please get together in front of the statue.

(みんな!銅像前に集まって下さい。)

get up = 起きる、起こす

例: I am tired. But I have to get up and move!

(疲れてる。けど起きて動かなきゃ!)

get across = 伝わる、届く

例: The word didn’t get across to Linda.

(その言葉はリンダには届かなかった。)

get ahead = 超す

例: No one can get ahead of him in Math.

(数学では彼を超すものはいない。)

get at… = 知ることになる

例: There is no possibility to get at the truth.

(その事実を知る可能性はない。)

get behind = 出遅れる

例: Our company got behind of the trend.

(私たちの会社はそのトレンドに乗り遅れた。)

get ìnto… = 着る、身に着ける

例: The party is opening soon. I will go get into my dress.

(パーティはすぐに始まる。ドレスに着替えにいこう。)

get off =出発する

例: Let’s get off to the meeting.

(ミーティングに出発しよう。)

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「get」の使い方や用法はマスターできましたでしょうか?

これからも、勉強をしていく限り沢山の「get」に出会うと思いますが、 そのときは今回の記事で学んだことを応用して分かるようにできたらいいなと思います。

今回もご購読ありがとうございました!