中学生はなぜ英語が苦手なの?英語嫌いを克服するための3つの方法

コラム

こんにちは。ノックです。

中学生、高校生の皆さん、青春してますかー?そしてこの記事を見てるお母様、青春よりも子供の将来が心配ですね!(分かります。)

さて、これから先の受験での大切な科目となる 英語ですが、英語嫌いのせいで勉強が手につかない!という方がいらっしゃるのではないでしょうか?

こんかいは、学生の「 英語嫌い」をどうやって克服するか、その原因と方法をまとめました!

日本人の英語の実力は?

EF 英語標準テスト(EF SET) とは、オンラインで受けられる読解力とリスニング力を測る適応型英語テストです。

1000万人を超える人々の総計データから算出されます。

引用:

このテストで日本人の英語力を調べたところ、参加国80か国の中で37位という結果でした

こう見ると平均は超えているように思えます。

しかしながら、日本は

  • 非常に高い
  • 高い
  • 標準的
  • 低い
  • 非常に低い

という分類の中で「低い」のなかに振り分けられています。

さらに、日本よりも低い国を見てみると、日本よりも経済水準が低かったり、英語教育のシステムが完璧でないような国名が連なります。

「日本人の英語力は低すぎる」

と巷で騒がれるのも、以上のような 事実があるからです。

さらに、体系的な英語教育システムを持つアジア先進国(韓国や中国を含む)の中でも、日本の英語力は特に低く、最下位レベル

中学生、高校生の「英語嫌い」の皆さんも、「英語嫌い」のまま何の対策もせず過ごし続けると、近い将来この指標を構成する中の一人になってしまうかもしれません。

英語が苦手な理由

では、日本人が英語が嫌い/苦手なのには、理由があるのでしょうか?

その理由から紐解いていきましょう。

発音ができない

日本語の 発音は英語の発音と正反対の一面を持っています。

それは「子音の後には必ず母音が続く」という基本的なルール。

例えば英語は、

  • sunscreen(子/母/子/子/子/子/母/母/子)
  • drawings(子/子/母/子/母/子/子/子)
  • birthday(子/母/子/子/子/子/母/子)

と、

  • 母音に対して子音が多い傾向がある
  • 子音の後に必ず母音が続くとは限らない

このような 特性があります。

人は、自分が発音できない音を聞き取ることができません

また、発音できない音を聞き続けると、精神的にストレスを受けてしまうという特性があります。

そのため、英語の発音が好きで英語学習のモチベーションとすることができる人が沢山いる一方で、その 発音が英語嫌いの一理由となってしまう場合もあるのです。

英語は積み重ねが大事なのに、途中でつまずいたまま内容が進んでいる

ご存知の通り、日本は「 お受験大国」です。

また、日本の社会を「学歴社会」といった表現で描写されるシーンもよく見かけますね。

そのため、日本では多くの子供たちが「受験」という暗黙のプレッシャーの中、英語に限らずどの科目も一生懸命学習しなければなりません

また、そのような圧力によって突き動かされているのは子供たちだけではなく、子供たちの保護者達も同様です。

そのような関係があってか、例えば塾や学校の授業で、ある生徒が「分からない」箇所があっても、そこに集中して説明することなく、「 分かる」ことを前提に、「 分かる」生徒のペースで進んでしまうのが一般的です。

たとえ学生さんが「分からない」ことがあったとしても、分からないと主張せずに過ごしてしまうことが多いです。それは、「自分が集団の邪魔であってはいけない」という、謙虚な日本人の特性といえるかもしれません。

ですが英語は 積み重ねが命です。一つの文法をしっかり理解できなければ、次に進むことはできません

次に習う文法は、既に習った文法の 応用である場合が多いからです。

このようにして、つまずいた生徒をどんどん置いていってしまう授業形式が出来上がり、「分からない」生徒はいつまでも分からないままでいないといけなくなります。

理論がましい

文法は分かるのに喋れない」という日本の英語教育の問題が、巷ではよく取りざたされていますね。

英語はそもそも「 言語」であるのに、細かく文法解説をして分析をするような日本の教育方法は、どこか不自然であるとも言えます。

ヨーロッパ圏などの国では、英語のクラスでは英語での授業となり、母国語をしゃべるスキが一切与えられないというような授業方法をとる国が沢山あります。

英語はもっともっと楽しく学べる分野であるのに、あえて 理論がましく説明し、難しくしてしまうような教育方針に問題があるのかもしれません。

克服方法①自分の得意を一つ決める

このような原因によって 英語嫌いになってしまった学生さんたち。

安心してください、英語嫌い克服の方法を何個か解説していきます。

自分に合ったものを選んで実践するようにしましょう。

克服方法①としては、「自分の得意を1つ決める」こと。

英語を大きくジャンルで分けると、

  • 文法
  • 長文読解
  • 語彙(単語)
  • リスニング
  • 英会話能力

などいろいろなジャンルに分けられます。

このようなジャンル分けで見る必要がなぜあるのかというと、それぞれ本質が違うからです。

例えば文法は「 ルール」、語彙力は「 記憶」、リスニングは「 聞き取り能力」、長文読解は「速読できる、頭の回転が速い」などといったように、一口に英語といっても、使う脳が全然違うのが理解できますね。

このような多様な能力、そして多様な分野における努力をまとめて「 英語力」と呼ぶのです。

このようにジャンル分けしたところで、「これならできそう」といった自分の得意なものを一つだけ見つけましょう。

おすすめは英語の発音、語彙力、またはリスニングです。

英語の発音に強くなる

英語の発音を伸ばしましょう。

英語の発音を繰り返し、繰り返し練習して、クラスのだれよりも キレイな発音ができる生徒になってしまうんです。

ラッキーなことに、この時代に生まれた学生さんたちは、留学なんかしなくてもYoutubeなどに発音矯正をするための練習動画などが沢山あります。

https://www.youtube.com/watch?v=V_aT2qBOslo

英語の発音がキレイになると、何となく英語が上手といった風に受け取ってくれる人が多く、自分自身も「もっと頑張るぞ!」と、英語全般に対して やる気が涌いてきます。

英単語に強くなる

英語に苦手意識のある人たちにおすすめしたいのは、「単語力から入ること」です。

正直、単語を覚えるというのは、単語帳とペンがあればだれでも簡単にできます。

努力が結果に結びつきやすいのもこの分野です。

英語が苦手な理由は、文法、リスニング、読解といろいろありすぎて頭がごちゃごちゃになってしまうことが一つあります。

「英語ってごちゃごちゃ、もうヤダ!」と思ったときには、しばらくの間、 英単語の記憶に集中していましょう。

そうして英単語だけ学習しているつもりが、いろんな文法のルールに目が触れることになりますし、英単語に集中して強くなってからもう一度英語全般を頑張り始めると、前よりもずっと理解できる自分に出会えます

リスニングに強くなる

英語に嫌気がさしてしまった学生さんは、 リスニング力だけに集中し、リスニングに強い自分を確立するのもいいかもしれません。

なぜかというと、リスニングは実は非常に簡単だからです。

リスニングは今まで習ってきたうちの易しめの文法や単語の組み合わせで、耳や聴き方になれてしまえば 高得点を狙いやすい分野です。

リスニングというジャンルは少し勉強すればぐんと伸びるので、まずはリスニングから自信をつけたら、「 英語嫌い」が解消できるきっかけになるかもしれません。

克服方法②英語学習の長期計画を立てる

克服方法②としてあげたいのが、英語学習の 長期計画を立てることです。

授業についていけてない今の状態では、いつまでたっても分かりっこありません。基礎が抜けているからです。

もう一度軌道に舞い戻るためには、長期計画を立てて復習していくことです。

また、自分でやれる範囲の長期計画を立てることで、やる気も湧きますし、達成したときは自信がつきますよ!

毎朝15分は英語文法の練習!

では、どんな感じでプランを立てていけばいいのか?

例えば、文法の苦手なあなたには、毎朝15分の英語の文法の勉強時間をとることがオススメです。

朝、ちょっと早起きして、文法の本を開き、少し勉強する。といったことを繰り返しているうちに、15分が4日で1時間、40日で10時間も机に向かって文法の勉強をしたことになるのです。

そのような日々のこまごまとした 積み重ね結果を生むんですね。

高校生であれば、「高校で習う文法総まとめ!」といったような 総括した内容の本であれば、この本を学び終えたときには、「私にはもう文法に関しての抜けはないんだぞ!」という 自信がつきます。

また、英語に苦手意識がある方は、今習っている文法よりもずっと前の古いものから始めるのがおすすめです。

このような積み重ねにより、自信とともに 実力をつけることで、学校の授業にも当然ついていけるようになり、テストの点数も良くなったら、 英語嫌いの感覚はもうなくなっているでしょう。

毎日20個の英単語暗記

英語嫌いの主な原因の一部として挙げられるのは、英単語の数です。

また、英語が「学校のテスト」のみの範疇ではなく、受験となってくると、 英単語でつまずくことは多いです。

英単語を毎日20個(キツければ10個でもいい)を覚えることで、英語への興味・関心が向上し、きっとずっと英語が読みやすくなっていくはずです。

また、1日10個覚えるだけでも1週間続けたら70個記憶したということになります。これって、積み重ねたらすごい数になります。

語彙力が足りないな~と感じる人はぜひこの方法を試してみてくださいね。

検定などを受ける目標を立ててみる

英語を学ぶことに意味や目的を見失ってしまっているあなたには、この方法がオススメです。

学校のテストや受験というのは、一定の時期にしかなく、そうでない時期はモチベーションが下がりがちで、英語が何となく嫌いになっていってしまう人も多いです。

そんな時は、 英語関連の検定全国一律テストなどを受ける計画を立ててみましょう。

そのような目標を立て、その検定(テスト)の中では出る範囲が明確に定められていることが多いため、しっかりとした目標をもって勉強することが可能です。

克服方法③英語を学ぶ目的を明確にする

英語が嫌いになっているのは、英語を学ぶ目的を見失っているからである可能性が一番高いです。

なにかを達成するために努力するとき、その何かを達成することで何を得られるのか明確にしなければ、人はやる気が湧きません。

「あなたは何のために英語を覚えていますか?」

今一度、自分にとって英語学習のやる気となるものを見直してみましょう。

英語の曲を聴き始める

英語の曲を聴きはじめ、モチベーションをキープするのも、英語嫌い克服のための一つの方法です。

英語の勉強は覚えて、覚えての繰り返しのため、勉強自体が単調なものになりがちです。

そんな時に、自分の好きなリズム、歌、歌手の音楽を聴くと、英語の勉強が純粋に「 楽しい」と思えるような、刺激を与えてくれるのが洋楽です。

常に英語と触れ合っていることができるため、英語に関する好奇心を誘い、学習に対する意欲がわきます。

そう、英語の曲を聞くことで、自分に対して英語を学びたいと思う要因を与えてしまうんです

洋楽でリスニング力を上げたい方はこちら

洋楽を聞いて英語リスニング力がUP!初心者にもおすすめ厳選10選

英会話教室に通ってみる

経済的に問題がなければ、時間に余裕のある学生さんは「 英会話スクール」に通い始めるのも良い刺激になります。

日本の英語教育の問題としては、覚えるばかりでアウトプットする場所がないことであるといえます。

覚えて、書いて、覚えて、書いての繰り返しで、英語という「言語」のおもしろいところを完全に封印しながら学んでいるのです。

英会話スクールに通うことで、習った単語、文法、発音の組み合わせを使い、自分が言いたいことが言えて、文化のまったく違う外国から来た先生に考えが伝わる 喜びを味わうことで、英語嫌いなんて吹き飛ばすことができます。

英語ができるようになったらやりたい仕事を考えてみる

とくに学生さんたちは、英語が嫌いになると「日本人なのになんで英語を学ばなきゃいけないの?」という屁理屈らしくない屁理屈を言うようになりますね。

そんなとき、自分が将来やりたい 仕事を考えてみるのも一つです。

というのは、今の時代、どの仕事も、どんなジャンルの仕事も突き詰めれば英語と深い関係があるのです。

例えば運動のトレーナーであれば、運動科学関連の情報は英語で書かれていることが多かったり。

オリンピック選手だって英語が話せなければ海外で練習できません。

学校の先生だって自分の分野の研究を進めていくと英語の文献に出会うことは必須ですし、

ライターでも英語の資料から情報収集できるようになればずっと便利です。

ただの会社のサラリーマンでも、英語ができるだけで会社にとっての自分の価値はぐんと上がります。

このようにして、英語を通して何が得られるのかハッキリさせてあげることで、今やっていることに 価値が見えてくるので、英語嫌い克服のきっかけになるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

自分に合った英語嫌いの 克服方法は見つかりましたか?

英語というのは奥が深い学習分野であるゆえに、目標や目的を途中で見失い、英語が嫌いになってしまうことも多々あります。

そして、中学生・高校生、また保護者様に言いたいのは、英語をそこまで難しいと考えすぎないでほしいということです。

英語は、 言語です。 言語は、人と人とが気持ちをシェアしたり仲良くなったり複雑な考えを伝えたりときに涙を流したり…など、コミュニケーションのための素晴らしいツールなのです。

そんな素晴らしい言語を、苦しみながら、落ち込みながら勉強すること自体が間違っていると僕は思います。

ぜひ、英語のいいところおもしろいところに目を向けながら、モチベーションを保って学習していってほしいなと思います。

以上、今回もご購読ありがとうございました。