こんにちは。ノックです。
今年も早いもので12月となり、来年までもう1ヶ月を切りましたね。
今年ももうすぐ終わってしまいますが、みなさん思い残すことはないですか?
では早速「聞く」という単語を考えてみましょう。
「hear」と「listen」、2つの単語を思いつきますね。
なぜ「聞く」という動作なのに2つも単語があるのでしょうか。
2つ単語があるということは、それぞれの単語の使い方が違うということです。
今回は、「聞く」という意味を主に持つ2つの単語、「hear」と「listen」の違いについて説明していきたいと思います。
最後には確認問題もあるので解いてみて下さいね。
ではみなさん、謎を解明していきましょう!
2つの単語の違い
「hear」と「listen」はどちらとも動詞で「聞く」という動作を表すものです。
日本語では「聞く」という1つの単語で沢山の表現の仕方があります。
ですが、英語ではどういう風に聞くかにより、「hear」または「listen」の2つを使い分けないといけません。
では、どういう風に使い分けをしていけばいいのでしょうか?
「hear」を使って「聞く」という場合
「hear」は 自ら聞こうと意識しなくても耳に入って聞こえてくることを言います。
日本語では「聞く」というよりかは、「聞こえてくる」と言ったほうが分かりやすいですね。
![][1]
I hear the beautiful singing voice every morning.
隣の部屋から綺麗な歌声が毎朝聞こえてくる。
この文からすると、部屋が隣なので「聞こうとしなくても毎日聞こえてくる」と解釈することができますね。
聞こうと意識をしていなくて聞こえているので「hear」となります。
「listen」を使って「聞く」という場合
「listen」は、「hear」とは違い、 自ら耳に入れようと意識をして聞いていることを言います。
例えば、音楽を聴いたり人の言っていることを聞いたりすることです。
例文と一緒に見てみましょう。
I listen to music before I go to bed.
僕は寝る前は音楽を聴きます。
ここでの話者は意識的に音楽を聴いていますね。
もしここで「hear」と使っていたらどういう意味になるか考えてみましょう。
I hear music before I go to bed.
日本語に訳してみると、
「僕が寝る前には音楽が聞こえてきます。」
という意味になります。
同じ「聞く」だと思っていた単語でも、同じ文章に入れ置き換えてみるとこんなにも違うものなのですね。
では、いきなりですが問題です!
この2文を和訳することができますか?
- Did you hear the strange sound last night?
- Can you tell me what the teacher said before? I did not listen to him.
解くことができましたか?
ポイントは、意識して聞くか、聞かないかでしたね。
では答え合わせをしてみましょう!
(1) あなたには昨夜奇妙な音が聞こえてきましたか?
(2) さっき先生が言っていたことを教えてくれませんか?先生が言ったことを聞いていませんでした。
ふたつの微妙なニュアンスの違いを拾いながら和訳できたでしょうか?
確認問題
では、続けて後10問、理解しているか確認のために問題を解いてみましょう!
では、始めていきます!
最初の5問は、日本語の文を見てカッコの中に「hear」か「listen」のどちらが入るか考えてみましょう。
(1) 彼女は後ろから声が聞こえてきたと言った。
She said that she ( ) something behind her.
(2) 貴方は週末に何をして過ごすことが好きですか?
僕は映画を見たり音楽を聴いて過ごすことが好きです。
How do you like to spend your weekend?
I like to watch movies and ( ) to music.
(3) 今私が言ってたこと聞いてた!?
Did you ( ) to what I just said?
(4) 貴方昨日の夜中に鳴った雷の音が聞こえなかったって本当!?貴方は深く眠りにつくタイプなんですね。
Is that true that you didn’t ( ) the thunder last night? You must be a heavy sleeper.
(5) お母さんの言う事を聞きなさい、でないと後で痛い目に合うわよ。
( ) to what mother says, otherwise you will get something to cry for.
そして、次の5問は書いてある英文を日本語に訳してみましょう。
(6)Is it only me that can hear this noise!?
(7)I didn’t know that we can hear our dog barking even from outside the house.
(8)You like that singer, too!? I love to listen to her songs.
(9)Listen carefully to what the teacher says.
(10)It is already the season that you can hear the buzz of cicadas.
●解答
皆さん解くことはできたでしょうか!
後半の5問の回答には、問題に出てきた覚えておきたい単語も紹介します。
ぜひ覚えて語彙を増やしていきましょう!
では答え合わせをしてみましょう!
(1) heard
ここでは「聞こえてきた」と書いてありますね。
意識していないのに聞こえてきた音なので「hear」、そして過去形なので「heard」を入れましょう。
(2) listen
「週末に何をすることが好きなのか」と聞かれているので、意識をしてすることですね。
なので意識をしながらその音を聞いているということになるので「listen」を入れましょう。
(3) listen
人が話していることを聞くというのは雑音のようにただ耳に入ってくるものでは無く、意識をして聞くものですよね。
なので「listen」を入れましょう。
(4) hear
雷の音は聞こうとしなくても、雷が鳴れば聞こえてきますね。
雷の音は意識的に聞くものではないので「hear」を入れます。
「Deep sleeper」で寝ているときに何が起こっても起きない様な深い眠りにつく人のことをいうので覚えておきましょう!
(5) Listen
こちらも人の言う事を聞くと言う内容なので、意識をして聞く事ですね。
なので「listen」を入れます。
(6) 「この雑音が聞こえるのは私だけですか。」
雑音は聞きたくなくても聞こえてくるものですよね。
意識をしなくても聞こえるものなので「hear」を使います。
★noise=雑音
(7) 「家の外からでさえ私たちの犬の鳴き声が聞こえるなんて知らなかったです。」
この人は外にいるときに自分の家の犬の鳴き声が不意に聞こえてきたことに驚いてこの様に言っているのでしょう。
不意に聞こえてきたと言うことは意識をせずに聞こえてきたということですね。
なので「hear」を使っています。
★outside the house=家の外
〜のということなので「of」を使うと言う事を考えがちですが「outside the (場所)」で「〜の外」と言う意味になるので覚えておきましょう!
(8) 「貴方もその歌手のことが好きなのですか?私は彼女の歌を聴くことが大好きです。」
歌を聴くことは意識的にすることなので「listen」を使います。
(9) 「先生のいうことをよく聞きなさい。」
こちらも人の言う事を聞く、ということなので意識的なことなので「listen」を使用します。
★listen carefully=よく聞く、気をつけて聞く
(10) 「もうセミの鳴き声が聞こえてくる季節なのですね。」
毎年夏になるとセミの鳴き声は意識していなくても耳に入ってきますね。
なので「hear」を使います。
★already=既に、もう
Cicada=蝉
みなさんどうでしたか?
後半の5問は少し難しかったですね。
これらの問題を全て答えられた人は素晴らしいです!
まとめ
今回は「hear」と「listen」、「聞く」という動作を表す2つの単語の違いについて説明していきました。
ポイントは
その音を意識して聞く→listen
意識しなくても耳に入ってくる→hear
の違いでしたね。
これからも、みなさん僕と一緒に英語の学習を頑張っていきましょう。
今年も残り少ないですが、風邪を引かず健康に年を越しましょう!
では、また次回の記事でお会いしましょう。