【初心者向け】neverとeverの意味って?2つの違いも分かりやすく解説!

英単語

ノックです。

よく英語の歌詞に、

I will never ever forget you! 僕は君のことを絶対に忘れはしない

といった文章が出てくることがあります。なぜneverとeverが2つ使われているんでしょうか?はっきりと答えられる人はほぼいないです。

neverとeverはおおまかに、

  • neverは、強い否定のイメージ
  • everは、neverから否定を取ったイメージ

というコアイメージがあります。

これをふまえてneverとeverの違いについてしっかり解説していきましょう!

neverの意味

まずは意味を確認していきましょう。

いまだかつて…ない、一度も…しない、決して…ない、一つも…ない、まさか…ではあるまい、…でない

引用元:Weblio和英辞典・英和辞典

基本的に否定の意味ですね。

否定「not」と比べると、「一度も」とか「いまだかつて」など、強調の意味が込められているのが分かりますね。

現在完了形におけるneverの用法 ~いまだ・・・したことがない~

品詞は副詞で、用法は、 現在完了形で使われる場合基本的に「not」と同じように使うことができます。

主語 + have(has) + never + 現在完了形

一度も~したことがない

例文でこの構文を確認しましょう。

![][2]

例:

  • I have never thought about that idea.

(その案は一度も考えたことがなかった。)

  • He has never been to Japan.

(彼は一度も日本に行ったことがない)

「never」は、基本的に 現在完了 形の否定の文章でよく使われますが、例で挙げたような通常の文章が

  • その案は一度も考えたことがなかったの?
  • 彼は一度も日本に行ったことがないの?

と、 否定疑問文になったり、

  • その案は一度でも考えたことがありましたか?
  • 彼は一度でも日本に行ったことがありますか?

と、 疑問文になったりする時、これらの英語の文章の中で「never」を使うことができません。

このとき、neverの形を分解して書く必要があり、その時に【ever】が出てくるのです。

ではどのようになるのか?それを、下のコラム「neverとeverの違い」に書いているので、「ever」の意味と用法を確認した後、読み進めて下さい。

everの意味

everも意味を確認していきましょう。

かつて、いつか、これまでに、かつて、決して、いずれ、これまで、今まで、いつも、常に

引用元:Weblio和英辞典・英和辞典

いつか」とか「いまだかつて」など、強調の意味が込められているのが分かります。

「never」と似ているけど、「never」から 「否定」の意味を取ったような印象ですね。

つまり、算数の公式でいうと、こういう形式が成り立ちます。

never = not + ever

つまり、こういうことも言えますね。

never – ever = not
never – not + ever

everの使い方

「ever」の品詞は 副詞で、用法は現在完了形で使われる場合、疑問文や否定疑問文で使われるのが一般的です。

まずは 肯定の疑問文から見ていきましょう。

一度でも~したことがありますか?

 have(has)+ 主語 + ever + 現在完了形 ~?

一度でも~したことがありますか?

に関してです。

先ほどの

  • I have never thought about that idea.

(その案は一度も考えたことがなかった。)

  • He has never been to Japan.

(彼は一度も日本に行ったことがない)

を変形した形になりますが、

例:

  • Have you ever thought about that idea?

(その案は一度でも考えたことがありますか?)

  • Has he ever been to Japan?

(彼は一度でも日本に行ったことがありますか?)

構文にあてはめると、このように使われます。

さて、大事なのはココからです。 否定の疑問文です。

一度も~したことがありませんか?

Haven’t(Hasn’t)+ 主語 + ever + 現在完了形 ~?

一度も~したことがありませんか?

こちらも、否定文で使われているため、ここが英語学習者が「never」と「ever」について混乱してしまうところです。

ここで「never」を使わずに「ever」を使う理由は、「Haven’t(Hasn’t)」の部分でもう「not」が使われてしまっているからです。

1文節に入れられる 否定は1つだけです。

× I am not not not a Santa Claus. 

このように、1つの文章に「not」が沢山入っていたら文章として意味を成しません。

neverとeverの違い

「never」と「ever」の違いを深く理解するために、用法の違いについて詳しく書いていきます。

「never」と「ever」の 関係性を簡単に示すとつまり、

never = not + ever

ということになると言いました。

先ほども書いた通り、「never」は、 現在完了形の否定文でのみ使うことができます。

例:

  • We have never had any drink since yesterday.

(私たちは昨日から何も飲み物を飲んでいません。)

  • She has never been to Tokyo for 3 years.

(彼女は3年間も東京に行っていません。)

ただ、その文章を 肯定の疑問文否定の疑問文に変えたい場合、「never」は使うことができません。

否定疑問文だったら 「never」を「not」と「ever」に分けてそれぞれ適切な場所に振り分けることになります。

  • Haven’t you (guys) ever had any drink since yesterday?

(あなたたちは昨日から何も飲み物を飲んでいないのですか?)

  • Hasn’t she ever been to Tokyo for 3 years?

(彼女は3年間も東京に行っていないのですか?)

肯定疑問文だったら 「never」から「not」の要素が抜けるので、「ever」を使うことになります。

  • Have you (guys) ever had any drink since yesterday?

(あなたたちは昨日から何か飲み物を飲みましたか?)

  • Has she ever been to Tokyo for the past 3 years?

(彼女は過去3年間の間いつか東京に行きましたか?)

このように変化することになります。

never = not ever

これが「never」と「ever」の根本的な用法の違いです。

neverとeverを合わせて使う使い方もできる

現在完了形の話とは少し離れますが、「never」と「ever」の特殊な事例としてご紹介したいのが、

never とeverを合わせて使う用法も出来るという事実。

冒頭にも

I will never ever forget you!

(僕は君のことを絶対に忘れはしない!)

と書いた通り、「never」と「ever」をとなり合わせて「絶対に~ない」という意味を成します。

主語 + (are)(will) + never + ever ~

絶対~ない

これは英熟語として覚えておきましょう。

この用法が顕著に使われている テイラー・スウィフトの楽曲があります。

ポップ調の音楽ですが、男女の煮え切らない関係性がイヤで、女性のほうから「もう絶対にヨリを戻したりしない」という強い意志を表現した曲です。

以下がサビです。↓

主語 + (are)(will) + never + ever ~

の構文がふんだんに使われているので確認しましょう。

But oh, this time I’m telling you, I’m telling you(でも、今度こそ言ってやる、言ってやるわ)

We are never ever, ever getting back together(私たちはもう絶対にヨリを戻したりしない)

We are never ever, ever getting back together(私たちはもう絶対にヨリを戻したりしない)

You go talk to your friends, talk to my friends, talk to me(あなたはあなたの友達、私の友達を通して私に話してくるでしょう)

But we are never ever, ever, ever getting back together(でも私たちはもう絶対にヨリを戻したりしない)

最後の文章では、「ever」を3回繰り返すことによって、強い決心を表現していますね。

ユーチューブの動画でもいいですし、ドラマや映画でもいいですし、実際に習った構文が英語の現場で使われているシーンを確認すると、モチベーションがUPします。

ぜひこのような「生きた英語」が使われている動画や音楽も教材として取り込んでいくのをオススメします。

まとめ

いかがでしょうか?

最後にもう一度おさらいです。

  • neverは、強い否定のイメージ
  • everは、neverから否定を取ったイメージ

never」と「ever」の関係が明らかになって、スッキリしたのではないでしょうか?

さらに、「never」と「ever」を組み合わせて使うこともできるなど、二つの単語面白い関係をもっていると思いますね。

現在完了形でも使いこなせるように、皆さん改めて勉強頑張りましょう。