ノックです。
「lend」と「borrow」という単語について、
「同じ単語じゃないの?」
「どっちがどっちか分からない」
という声を周りからよく聞きます。
なので今回は2単語の違いについて説明していきたいと思います!
では、始めていきましょう!
lend、rent、borrowについては以下の記事も参考にしてみて下さいね!
それぞれの意味
「lend」と「borrow」、2単語のそれぞれの意味について見ていきましょう。
「lend」<動詞>
- (物やお金)を貸す
「borrow」<動詞>
- (物やお金)を借りる
「意味は一緒だけどニュアンスが違う2単語の違い」をこれまでたくさん紹介してきました。
しかし、今回のこの2単語は単に「貸す」か「借りる」の違いです!
主に主語(主体)が「貸す側」なのか、「借りる側」なのかによってどちらを使うかが決まります。
日本語でも読み仮名は同じなのに「貸す」だと「貸」の漢字を使うし、「借りる」だと「借」の漢字を使うのと同じで、これもややこしく分かれています。
この「貸す」「借りる」に関してはそれぞれの訳語があるため、「受動態」を駆使して主体の動きを変更できるものではありません。ですのでしっかりと覚えておきましょう。
覚え方
誰が貸すか、借りるか、など色々考えていたら頭の中で混ざってきてどちらがどちらか分からなくなってきますよね。
覚えるポイントとしては、主語になっている人や団体、場所(銀行など)が貸すか借りるかです。
<主語>が貸す=lend
<主語>が借りる=borrow
レンド、ボロー。そのまま覚えるとややこしいので、イラストとギャグで覚えていきましょう。
lendの覚え方
レンドは、単語自体の繋がりがあるのでギャグともいえないのですが、レンタカー(rental car)と繋げて覚えましょう。
レンタカーのお店は、自分たちが
「貸す側」ですか?「借りる側」ですか?
そう、
貸す側ですね!
こうして、分からなくなった時はレンタカーショップを想像して思い出しましょう。
borrowの覚え方
borrowは ギャグで覚えます。
「借りて感動、涙ボロボロ(borrow)」です。
感動して涙ボロボロしちゃうのは、「貸す側」でなくて「借りる側」ですね。
もう一度言います。
「借りる側」(主体)が涙ボロボロしちゃうんです。

確認問題【1】~現在形のみ~
では、早速こちらの問題を解いてみましょう。

(1)国債とは、国が国民からお金を借りる制度のことです。
Government bonds is the system that the nation ( ) money from people.
(2)この国は、あの国にお金を沢山貸しています。
This country ( ) that country a big amount of money.
解けたでしょうか?

では、答え合わせをしてみましょう。
(1) borrows
(2) lends
ではまず、(1)の解説からしていきます。
(1) は少しややこしいですが国債の説明として、お金を借りる話となっていますね。
なのでthat以下の文を見ていきましょう。
ここでのポイントは、先ほど言ったように、主語である「国」が「借りている」ことです。
なので「borrow」に三人称の「s」をつけて「borrows」となります。
- 国債=「government bonds」
- 国=「the/a nation」
- 国民=「people」
この3つの単語も同時に覚えておきましょう。
では次に(2)を見ていきましょう。
この文は、「貸す」ことについてですね。
こちらのポイントは、主語である「この国」がお金を「貸している」ということです。
なので「lend」に三人称の「s」をつけて「lends」となります。
どうだったでしょうか。
覚え方のコツを掴めましたか?
例文
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では、記憶を固めるために、最後に例文を紹介していこうと思います。
I lent 10,000 yen to my sister because she asked me to. I heard she has some outfits that she wants to purchase. I actually don’t know whether she will pay me back or not.
「僕は、妹に頼まれたので1万円貸した。買いたい服がいくつかあるそうだ。正直返してもらえるかは分からない。」
主語である「僕」が「貸した」ので「lend」の過去形、「lent」を使います。
「返す」というのは「return」という単語も使えますが、お金のことなので「pay back」を使う方がいいでしょう。
On the day that I have exams, of all days, I forgot to bring my pen case to the school. So I borrowed a pencil and eraser from my best friend, John.
「テストの日に限って、学校に筆箱を持ってくるのを忘れた。なので親友のジョンに鉛筆と消しゴムを借りた。」
ここでは「僕」が主語になっていて、親友のジョンに鉛筆と消しゴムを「借りた」ことになっています。
なので、「borrow」を過去形にして「 borrowed」となります。
『親友のジョンが僕に鉛筆と消しゴムを「貸した」。』となると、主語が「親友のジョン」になるので
「My best friend, John lent a pencil and eraser to me.」と、「lend」の過去形である「lent」になるで要注意です!
過去形が入ると、一気に難しくなりますね。
以下の表で、それぞれの過去形・過去分詞形を確認しておきましょう。
英単語 | 現在形 | 過去形 | 過去分詞形 |
---|---|---|---|
lend | lend | lent | lent |
borrow | borrow | borrowed | borrowed |
確認問題【2】~引っ掛け問題に対応できるようになろう~
こうして単発で覚えると覚えやすいように感じるこの「lend」と「borrow」ですが、
テストにでると一気に難しくなってくる。
覚えたはずが、なぜかテストだと混乱して解けない!という方。
その原因は「引っ掛け問題」にあります。「lend」と「borrow」を使った引っ掛け問題は多用されています。
そんな問題にいかに対応できるようになるか、が点数UPのポイントです。

では、最後に理解できているかチェックしてみましょう!
3問問題を出すので是非全問正解してください!
(1)「今手持ちがないんだけど500円貸してくれない?」
Can I ( ) 500 yen? I don’t have any money with me right now.
(2)「あなたギター持ってたよね?もうすぐ僕ライブするんだけど1週間貸してくれない?」
You have a guitar, don’t you? Can I ( ) it from you for a week? I will have my own concert soon.
(3)「あなた鉛筆持ってないの?僕が貸してあげるよ。」
Don’t you have a pencil? I can ( ) it to you.

(1)borrow
(2)borrow
(3)lend
『あれ?全部「貸す」なのになんで「borrow」なの?』
と思ったみなさん!
(1) と(2)は引っ掛け問題です。
日本語訳が「貸す」でも、英文の主語を見てみると「I」になっていますよね。
「貸してくれない?」=「Can I borrow 〜?」で「借りてもいいかな?」と捉えることができるので、英文の主語に焦点を置くように注意しましょう!
(2) は、引っ掛けではなく普通の文で、主語の「I」が「貸す」ので「lend」となります。
まとめ
みなさんいかがだったでしょうか。
今回は、「lend」と「borrow」、意味が真逆の2つの単語について紹介しました。
大事なのは、英文の守護に焦点をおいて「借りる」のか「貸す」のか考えることでしたね。
これからも僕と一緒に英語の勉強を頑張っていきましょう!