【イメージで理解!】look・see・watchの違いと使い分け

英単語

ノックです。

英語を勉強している時に、似たような意味ってしょっちゅう出てきますよね。

特に、look、see、watchの日本語訳はすべて見ると表現されているので、どう使い分けるのか分かりにくいですよね。

でも実は、この3つはニュアンスで理解すれば、明確な違いが見えてきます。

今回は、この3つの違いをサクッと説明していこうと思います。

look(見る)

まず、lookは「目を向ける」あるいは「 視線を移す」動作そのものを指して「見る」を表現しています。

ですので、何かをじっと見つめたりするような静的な「見る」というよりは、

「あっ UFO!」

というようなシチュエーションでパッと目を移すような 瞬間的動作のことを指して「見る」といいます。

例えば、「look up」というと「見上げる」という訳になりますし、「look down」は「見下げる」というように、視線の移り変わりを他の単語との組み合わせで表現することができます。

Look at the sky! There is a huge flock of birds. 空を見て!大きな鳥の群れがあるよ!
They looked at the teacher at once. 彼らは一斉に先生を見た。

いずれの「見る」も、瞬間的に視線を移す動作ですよね。

また、このように瞬間的にものを見る意味合いから、

  • 目を色々移して考える、探す
  • 意識を集中する

というような意味合いが派生しました。

We were looking for Luisa for 3 hours. 私たちは3時間もルイサを探していた
Look. Don’t follow strangers, OK? 集中して聞きなさい。知らない人についていくんじゃないぞ。分かった?
We are looking forward to seeing you again. あなたにまた会えることを私たちは楽しみにしています

このlook forwardは、look(視線)forward(前の方へ)と動かしている動作のニュアンスから、首を長くしてその日を待ち望んでいる様子が理解できますね。

同様に、lookを使った英熟語も沢山ありますが、このように「視線を移す=見る」動作をイメージしながら覚えると覚えやすいのかなと思います。

  • look after ~を探す

何かの後をついて(after)視線を動かし続けている様子。

  • look ahead 将来のことを考える

先のこと(ahead)を考えている様子。

  • look down on ~を見くだす・軽べつする

上から誰かを見下しているので「軽蔑する」となります。

  • look around 見回す

周りを(around)見回して視線を動かしている様子ですね。

  • look up and down じろじろ見る

上から下から視線を動かして「じろじろ見る」となります。

see(見る)

「see」は何も 意識せずにいるときに、 自然に視界に入ってくるものを「見る」行為を指して言います。

「look」のように、視線の移り変わりを含めた意味合いは含んでいません。

意識的に見ているわけではなく、自然と目に入ってくる状態のことを指します。

例えば、催眠術をかけられているときに、自分の幼少期の姿景色がふっと眼裏に浮かんだ。

「5歳の頃の自分が見えるよ…」

そんなことを言いたい時に使うのが、「see」です。(分かりにくいですかね)

例文で確認していくと、

I can see Fujisan from here. ここから富士山が見えるよ
Have you seen Luisa today? 今日ルイサ見た?

これらの例文に使われている「見える」「見た」は全て、意識せずに視界に入ってくる、そしてたまたま見える状態を指していますよね?

また、「視界に入っている=認識できる状態」というニュアンスが転じて、

  • 会う
  • 分かる
  • 確かめる

などの意味で使われることもあります。

I see what you want to say. あなたの言おうとしていることは分かる
See you again! また会おうね!

watch(見る)

最後に「watch」ですが、この単語は「動きのあるもの」を 観察するという意味での「見る」を指して使われる言葉です。

例えば、ある冬の日雪が降ってきて、愛犬が外で遊んでいるとします。

そんなとき、あなたが窓際に座って、ココアを飲みながら愛犬が外で走り回っているすがたをじっくりと見ている様子を英語にする時、

お察しの通り「watch」を使うことになります。

動いているものに目を移し続ける動作なので、「look」と混乱してしまう人がいるかもしれません。

ですが、この場合の愛犬を観察する「見る」に関してはwatchです。

窓際でボケーっと愛犬を観察していたら、沸かしていたヤカンからお湯があふれ出てきて、慌てて視線を移す「見る」の動作は「look」です。

このように、じーっと見ることに対して使われるため、テレビや映画を観る時に使われる「観る」はwatchなんですね。

I watch TV. 私はテレビをみる
I was always watching her. 僕はいつも彼女を見ていた

※怪しいですね…

また、watchは「注意してみる」という意味ももちますので、この意味と関連して

  • 見張る(面倒を見る)
  • 気を付ける
Can you please watch the kids? 子供を見張っててくれる?
Watch out! 気を付けて!

look・see・watchの使い分け方

さて、ここまで読んできたあなたは、大体それぞれのニュアンスが掴めている状態かと思います。

フレーズごとに、ニュアンスの確認をしていきましょう。

①I see Bob’s girlfriend.

②I watch Bob’s girlfriend.

③I look at Bob’s girlfriend.

これらのニュアンスの違いはなんでしょうか?

①I see Bob’s girlfriend.は、「BOBの彼女が見える」という感じで、視界にある景色の中に、「BOBの彼女」が自然に目に入ってきたという感じです。

②I watch Bob’s girlfriend.は、意図的に「BOBの彼女を目で追っている」感じですね。ストーカーなのかもしれません。

③I look at Bob’s girlfriend.は、違うところを見ていた状態で、BOBの彼女から声をかけてもらったため、視線を移してと言ったところでしょうか。道でたまたまあったのかもしれません。

このような ニュアンスの違いがあるんですねぇ。

では、シチュエーション別に使われる「みる」が

  • look
  • see
  • watch

のどれなのか当てることはできるでしょうか?

確認問題で理解を確かめていきましょうか!

【例題1】

山登りをして、頂上に到着したときに、絶景が見えたとします。

「見てみて、素晴らしい景色が見える!」

この時の「見る」はlook・watch・seeのどれでしょう?

【例題2】

誰もいない公園のベンチでランチを食べていました。

すると、ベンチの後ろから「ワレワレハ ウチュウジンダ」と宇宙人の声がします。

「宇宙人から声をかけられ、俺は後ろを見たんだ…」

この時の「見る」はlook・watch・seeのどれでしょう?

【例題3】

あなたは初出産を迎え、いよいよ赤ちゃんと対面します。

「泣いている真っ赤な顔が可愛くて、目を話すことができず、ずっと見ていたわ。」

この時の「見る」はlook・watch・seeのどれでしょう?

【例題1】

目を移す行為に対して「見る」が使われているわけでもなく、

動いているものをまじまじと見つめているわけでもありません。

自然に目に入ってくる景色ですので、「see」です。

【例題2】

声をかけられて、ふいと目を移す行為に関して「見る」が使われているので

答えは「look」です。

【例題3】

せわしなく泣き続ける赤ちゃんをジーっと見つめている様子ですので「watch」です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

日本語訳は同じでも、そこには明確なニュアンスの違いが存在することに気が付いたでしょう?

この記事でマスターしたことを心にとめて、

「見る」を使った英作文の問題が出たら使い分けは完璧ですね!

では皆さん、引き続き英語の勉強頑張っていきましょう!