【例文有り】接続詞「once」はたったの2種類だけ!使い方を解説

英単語

ノックです。

once」という単語に苦手意識のある英語学習者は多いと思います。

何故かって?使い方が複雑で、文中のいろんなところに出てくるから!ですよね。

用法も、文節をまとめる接続詞として使われていたと思ったら、今度は単体で出てくるし、省略される場合もあれば、「once」の入った熟語も多い!

そんな「once」がなぜ混乱しやすいのか、どのように分けて考えれば分かりやすいのか、例文を多く交えて徹底的に解説していきます!

「once」は2種類

「once」が混乱しやすいのは、色んな用法があるから。

とはいうものの、一般的なテストに出てくる「once」は実はたったの 2種類しかないんです。

それは、

  • 接続詞
  • 副詞

この2つ。

こうして2つに分けて考えると、それぞれの用法にある程度まとまった ルールを見出すことができるので、覚えるのも楽になります。

では、この二つの種類を順番に見ていきましょう。

接続詞としての「once」

接続詞と聞いた瞬間から鳥肌が立つ方がいると思うので、いったん接続詞とは何かというのを復習していきましょう。

接続詞は、

  • After
  • Because
  • When
  • But
  • Until

などのものに代表されるように、接続詞の後ろにS+Vが付き、2つ以上の文をくっつけるのに大きな役割を果たすもの。

例えば、「料理を作る 前に手を洗わないとね。」「僕が返ってきた 時、ふたりとも倒れていたんだ!」のように、文の中で接着剤のような役割をするものです。

それで、「once」はこの接続詞の仲間に入るというわけですね。

接続詞の「once」ですが、「いったん~すれば、」「ひとたび~すれば、」「~する時はいつも」「~するやいなや」という意味を持ちます。

これは「appleはリンゴである」というように、 日本語でサラッとイメージが付くようなものではないので、単語帳で意味を覚えたからといって使いこなせるようにはなりません。

ひとくちに「いったん~すれば、」といっても、この接続詞がどのようなタイミングで使われるのか、接続詞でまとまった文節はどのようなものか、

接続詞が使われた後の文章にはどのような関係性をもつ文章が来るのか、

など沢山の例文に当たって色々とみていかなければなりません。

ということで、まずは例文から取り組み、その上で意味を確認していきましょう。

くりかえしますが、「once」が持つ意味は、

  • 「いったん~すれば、」
  • 「ひとたび~すれば、」
  • 「~する時はいつも」
  • 「~するやいなや」

というものがあります。

まずはこちらから。

Once you hesitate, that means you are dead.

(ゲーム内)いったんしりごみしたらもう死んだという意味だ。

Once women get married, they are not recognized as women to single men.

女性がひとたび結婚すれば、独身男性にとってはもう女性として認識されないのだ。

Once you make a stable system to earn money automatically, your life will get much easy.

ひとたび自動的にお金を稼ぐ安定したしくみをつくっておけば、人の人生はずっと楽になる。

Once he goes out, he always comes home late.

彼は出かけたら、いつも遅く帰ってくる。

*こちらの例文は「~する時はいつも」に当てはまるものですね。

Once you’re finished, you can leave.

仕上げ次第帰ってよろしい。

*「いったん~すれば、」「ひとたび~すれば、」の訳を当てはめればうまく訳せる例文ですが、ここでは「 ~次第」と訳されています。

このように、大まかにいうと文頭につく場合が多いですね。「(ひとたび/いったん)~たら、~である」という 話の流れから、文頭につくのが妥当だといえるでしょう。

ここで気づくのは、「once」は時を表す「 when」と似ているということです。「when」は~時、「once」は「~するやいなや」と、 意味こそ違うものの、使われるタイミングだとか、文章の中で置かれる場所は一緒です。

ですので、以下のような書き換えが可能ですね。

When I arrived at the library, I accidentally bumped into an old lady coming out of the entrance door.

こちらの訳は「私が図書館についた時、入口から出てきたおばあさんとたまたまぶつかってしまった。」です。

↓↓↓↓↓↓↓

Once I arrived at the library, I accidentally bumped into an old lady coming out of the entrance door.

「once」に書き換えると訳は「私が図書館につくやいなや、入口から出てきたおばあさんとたまたまぶつかってしまった。」となります。

言いたいことは同じでも、ニュアンスに少し違いが出ますね。「once」のほうが、 時を狭く指定しています。

接続詞の「once」は省略される

接続詞の「once」は 省略されることがあります。はっきりいって、これが厄介なところなのです!

省略される場合はどのような場合であるか?をいかに説明していきますね。

主語と述語が分かり切っている時

Once a thief, always a thief.

これは英語で有名な ことわざなのですが、「一度泥棒をすればやめられぬ」という意味です。

一回悪事に手を出してしまったら、もうその世界から抜け出すことは不可能だということですね。

こちらは、世の常をうたっている ことわざとしてのフレーズなので、 もう誰がthiefをやるとか言わなくても分かり切っています

特定の誰というわけでもなく、誰でもそうなる、つまり省略されているものは you becomeだとか you areであるといえますね。

Once you become a thief, you are always a thief.

これが省略されて上記のような形になったということです。

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主語と述語がのちに続く文章に明記されている時

例えば、日本語だったら、

  • 私がジュースをこぼすやいなや、 私のお母さんはふきんを取りにキッチンに走って行った。

という文章は自然なのに対し、

  • 私のお母さんはジュースをこぼすやいなや、 私のお母さんはふきんを取りにキッチンに走って行った。

だと、 主語が被ってクドくなりますね。

これを省略すると、

  • 私のお母さんはジュースをこぼすやいなや、ふきんを取りにキッチンに走って行った。

という風にすれば、自然に自分で皿を割って、自分で片づけている姿が想像できます。

このような文法は、日本語よりも主語や述語が繰り返し述べられる英語にも実はあって、once以下に続く文章の主語と述語は時々省略されるんです。

Once in bed, the children usually stay there.

子供たちがベッドに入ると、大体の場合ずっとそこにいる。

(省略の前の形:Once the children get in bed, the children usually stay there.)

「children」という単語は特に長いので、2回続くと クドくなりますよね。省略したくなる気持ちが分かってきます。

Once there,I’ll be the boss.

俺がそこに到達したら、俺がボスだぞ。

(省略の前の形:Once I get there,I’ll be the boss.)

このように、もう最初っからonce以下に続くSVに関して予想がついてくる場合、省略できるんです。

副詞としての「once」

さて副詞としての「once」には2種類の意味があります。

一回、一度

once [期間]で「 ~に一回」という形になります。

We go to movie once a month.

私たちは月に一度映画を観に行く。

We used to go to Disney Land once a year.

私たちは前1年に一度ディズニーランドに行っていた。

あるいは、以下のように「 ひとたび~したら」という形で使われることもあります。

If the facts once become known, it will be just too bad.

その事実がひとたび知れたら、とんでもないことになるだろう。

昔~したことがある

昔~した」という意味の「 once」は、大体の場合文章の末尾に入れます。

I worked for a big company once.

私は昔大企業に勤めたことがある。

I went to China once.

私は昔中国に行ったことがある。

We visited his house once.

私たちはかつて彼の家を訪ねたことがある。

あるいは、 主語と動詞の間に入れることもできます。

I once discussed the matter with them.

私は昔その問題について彼らと話し合ったことがある。

これらは、元の意味から派生した訳なので、「一度」という認識で片づけて大丈夫な場合が多いです。

例えば、「私は昔大企業に勤めたことがある」というのを「私は一度大企業に勤めたことがある」という風にしても意味は通じますよね?

ですので、色々な意味があって覚えにくければ、「once」と来たら基本的に「一度」という訳になると思っておき、必要に応じて 適切な訳に変えればOKです。

「once」の入った重要熟語

「once」が入っている重要熟語を例文とともに紹介していきます。

色々ありますが、テストや会話に頻出のフレーズのみまとめましたので、見逃さないようにしておきましょう!

  • once more もう一回

Please repeat after me once more.

もう一度リピートして下さい。

  • once upon a time 昔むかし

Once upon a time there was a hunter.

昔々一人の狩人がいました。

  • once or twice 一度や二度

If you tap the button once or twice, that’s enough.

そのボタンを1度2度タップすれば、十分だ。

否定文↓↓↓

He cheated on me again. This time I do not believe it’s just a mistake or anything because this is not once or twice thing!

彼はまた浮気したわ!今回はミステイクも何もないでしょう。一度や二度のことじゃないんだから!

  • once again もう一度

Once again I genuinely appreciate your consideration.

私はあなたの配慮に改めて心から感謝します。

  • at once いっせいに

All the chicks opened their mouth at once.

雛たちはいっせいに口を開けた。

  • once in a while 時折

She writes to me once in a while.

彼女は時々手紙を送ってくる。

まとめ

ノック

いかがでしたか?

簡単に「once」といっても、奥が深いですね。

でも、こうして2種類に分け、文章の中の役割を大まかに振り分けてそれぞれ理解することで、前よりはよく分かったのではないでしょうか?

いっていませんでしたが、実はここで紹介したもの以外にも、発展編として名詞や形容詞の用法もある「once」…ですので、英語の勉強はやってもやっても終わりが見えないというのはこういうことです。

しかし、テストなどで問われるのは大体の場合上で書いたものがほとんどですので、ここまで習ったら「once」に関しては 中レベル以上の理解ができたと胸を張って言えるでしょう。

では、引き続き英語の勉強頑張っていきましょう。