ノックです。
関係代名詞を勉強していると、whoとwhich、そしてthatと色々な種類の関係代名詞が出てきますね。
これらなんですが、それぞれ違う使い方をするなら覚えやすいのですが、
- thatもwhichも使える場合
- thatは使えないがwhichは使える場合
- thatもwhoも使える場合
- thatは使えないがwhoは使えない
などと重複するケースが出てきます。こんな時にどうすればいいか?ここを解説していきたいと思います!
ちなみに、そもそも関係代名詞が何かもあまりハッキリしていない人は以下の記事もチェックしてくださいね!
【中級編】関係代名詞who・which・thatの使い分け
who、which、thatの関係代名詞としての用法をしばらく学び、数々の演習をこなしてきたら、
- 先行詞が人であり、whoとthatを使い分けなければならない時
- 先行詞がモノであり、whichとthatを使い分けなければならない時
があるのに気づいた皆さんも多いでしょう。
この使い分けこそが、関係代名詞を学ぶ皆さんの混乱を呼ぶ犯人である
- 制限用法
- 非制限用法
に関わるものになります。
では、制限用法と非制限用法はどのようなものなのか?
その概念を以下に説明していきますね。
制限用法とは
制限用法と非制限用法の区分けは非常に複雑なので、集中していきましょう。
制限用法はその「制限」という言葉にもみられるように、
先行詞を制限する用法
です。つまりどういうことかというと、
関係代名詞の制限用法を使うことによって、先行詞を数あるモノの中から特定することができる
使い方です。
よく分からないと思いますので、しっかり見ていきましょう。
例えば、
- I know the woman
- The woman wears blue shoes
という2文があったとします。
この2文で、以下の中でどの女性を指すのか一目で分かりますね。
ですが、「」一文だったらどうでしょう。
どの女性を指すのか分かりません。
この2文を関係代名詞を使って一つにまとめると、
関係代名詞以下の分が先行詞(the woman)を特定(制限)しているということから、
この用法は制限用法にあたります。
基本的に、関係代名詞のthatは制限用法でのみ使われます。
このことから、「that」以下は「 不可欠な情報しかこない」という結論になります。
非制限用法
制限用法が先行詞を制限するときたら、非制限用法は先行詞を制限しないものですね。
つまり、数あるモノの中から特定するためにその情報をつけているのではなく、
単なる追加情報として使われる場合のことです。
また、また、非制限用法は先行詞を明確にしませんので、先行詞ははじめから明確な場合が多いです。
例えば、
このような場合、ジョセフィンといった時点で主体の指すジョセフィンはただ一人ですが、追加情報として「, who」以下の文章が挿入されているのがわかるでしょう。
このように、先行詞を制限しない用法を 非制限用法といいます。
また、「who」や「which」は非制限用法にも制限用法にもどちらも使われるのですが、
非制限用法として使う場合、その語の前に必ず「カンマ(,)」が付き、うしろもカンマでくくります。
- , who ――― ,
- , which ――― ,
といった形で使われます。
ですので、文章の前にカンマがある場合とない場合とでは、細かいニュアンスの違いから
情報の違いが発生するんです。
こちらも例文を出すと、
和訳すると一見、二つの文章は同じように解釈してしまいますが、実は意味は異なります。
上記の例文では、この話者が中華料理店を全国にいくつか所有しており、そのうちの千葉店がお盆の週にお休みをすることを伝えているニュアンスを含むのに対し、
下の文章では、「My Chinese restaurant」といった時点で特定されている=自分が持っている中華料理店はただ一つであり、その追加情報として千葉にあるものと付け足しているかんじです。
また、下の文章は、関係代名詞の部分がしっかりとカンマでくくられているのを確認しましょう。
上記のthatは文中に示したように「which」で書き換えが可能なのに対し、カンマでくくられた、つまり非制限用法のwhichはthatに書き換えることはできないので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
関係代名詞でつまづいていた人にとって、少しでも助けになれば嬉しいです!
関係代名詞とよく似て間違えやすい「動名詞」については以下の記事を参考にして下さいね。