ノックです。
英語で手紙やメールを書くとき、よく混乱する「dear・to・from」
特に、冒頭文にDearが使われる時もあれば、Toが使われる時もあります。
また、末尾にはFromが使われる時もあれば、使われない時もあって訳が分からない!
簡単なようで混乱しやすい「Dear・To・From」
今日はこの3つをどのタイミングでどのように使えばいいのか確認していきましょう。
英語の手紙の構成を確認しよう

出典)ニューヨークの田舎より
こちらはニューヨークから送られてきた手紙の一面です。
なぜ一番初めの冒頭にはDearが使われているのでしょうか?
また文末にはYukiという名前とともにFromが使われています。

はたまたこちらは、冒頭がDearではなくToになっていますね。
文末には送り主の名前が書いてあってもFromが使われていません。
どのような決まりでこうなっているのでしょうか?
日本語で「拝啓○○様」と書くように、英語でもおおまかな構文が決まっています。
冒頭文、そして末尾につける文章はどのような構成になるのか、状況ごとにDear・To・Fromのどれを使えばいいのか説明していきましょう。
冒頭文にはDearまたはToが使える

手紙の冒頭文に入れるのはDear・Toどちらも使えます。
ただし、シチュエーションによって使い分ける必要があります。
上の図に書いたのがToのイメージですが、Toはただ単に誰々に宛てて書いた手紙だよというのを示す語になります。
また、Toは極めて フォーマルで、感情的なものは一切抜いたところがDearとは違う点です。
例えば、フォーマルな文面を書いてメールを送る時は大体「To whom it may concern,(関係者様へ)」という形で書きます。
対してDearは、 親愛なるという意味が込められています。相手への愛情や友情や義理などを表現する言葉です。
フォーマルな場面でもこのような感情を少しでも盛り込みたいときはDearを使います。
家族や友人に宛てて書くプライベートな内容の手紙はこのDearを使って冒頭を飾ります。
Fromは起点から始まるイメージ
Fromは起点から始まるイメージなので、「○○より」といった形で送り主を書き表す時に使われます。
ただし、このFromは書かないときも多々あります。
Fromを書くと何となく クドくなってしまうというイメージがあります。
また、Toを使ったフォーマルな文章ではFromを使わず Thank you. で終わらせる時もあれば、Kind regards, としたり、Your sincerely, やBest regards, としたりして相手への敬意を表現する風潮があります。
ということで、Fromは必ずしも使わなければいけないというものではないことを頭に入れておきましょう。
まとめ

以上のように、Dear・To・From それぞれに明確な違いと意味があることが分かりましたね。
最後にもう一度おさらいです。
- To=仕事関係などフォーマルな時に使う
- Dear=プライベートな内容の時に使う
- From=フォーマルな時に使用できる。ただ、Toと併用するとクドくなるので使わないか他の言葉で代用することもある
その時々で状況にあった使い方をするためには、それぞれのニュアンスともとの意味などをしっかり把握しておく必要があります。
ぜひ、この記事がこれからの英語学習生活に役立てば嬉しいです。