こんにちは、ノックです。
本日のテーマは関係代名詞の中でも、ややこしく見える「 who」「 whose」「 whom」の使い分けです。
この3つ、見た目も似ていますし、ややこしいですよね。
ですが、落ち着いて考えれば大丈夫です。
あせらず、ゆっくり身に付けましょう!
関係代名詞って何?
そもそも、関係代名詞とは何なのか答えられますか?
簡単に言えば、 二つの文を一つにするための接着剤です。
今回のテーマである「who」「whose」「whom」のほかにも「what」「that」「when」などたくさんありますね。
疑問文で使われる言葉が、関係代名詞としても使われています。
二つの文を一つにする、というのは
- 彼はトムです。
- トムはこの絵をかきました。
の二つの文を
- 彼がこの絵を描いたトムです。
とまとめることです。
「関係代名詞」という言葉自体に拒否反応を起こす人もいますが、難しく考えずに、楽に行きましょう。
関係代名詞の「who」
皆さんにとって、この3つの中で一番なじみのある関係代名詞が「who」ではないでしょうか。
whoを使うのはどんな時か、それは 二つの文の主人公が同じ時です。
実際にやってみましょう。
1)He is Tom.
彼はトムです。
トムはこの絵をかきました。
この二つの文の主人公はTomです。
このように二つの文の主人公(主語)が同じであるときに「who」を使ってくっつけることができます。
実際にくっつけてみましょう。
He is Tom who draw this picture.
彼が、この絵を描いたトムです。
二つ目の文のTomがwhoに置き換えられているのがわかります。
トム=絵を描いた人なので「who」を使います。
関係代名詞の「whose」
次に登場するのは「whose」です。
whoseは 二つ目の文の主人公が、一つ目の文の主人公の持ち物であったときに使います。
こんな感じです。
1)He is Tom.
彼はトムです。
トムはこの絵を持っています。
この二つの文をくっつけるときに使うのが whoseです。
実際にくっつけてみます。
He is Tom whose has this picture.
彼はこの絵を持っているトムです。
使い方はwhoと同じで、置き換えるだけなのですが、若干ややこしく感じる方もいるのではないでしょうか。
どちらの文もTomで始まっていますから、「主人公はTomじゃないんかい!」というツッコミが聞こえてきそうですね。
この文で「トム=この絵」は成り立ちません。
すべてがイコールで繋げられるときでなければwhoを使ってはいけません。
イコールで繋げるならば「 picture(絵)=his picture(彼の絵)」とするべきです。
ここでの彼とはトムなので、絵の持ち主はトムです。
「 二つ目の文の主人公が、一つ目の文の主人公の持ち物であるとき、whoseを使う」に当てはまります。
持ち物と書いてしまいましたが、モノだけではなく、人相手にも使います。
He is Tom whose girlfriend is Mary.
彼はマリーがガールフレンドのトムだ。
こんな感じです。
関係代名詞の「whom」
最後に登場するのは「whom」です。
これは 二つ目の文が一つ目の文の目的になっているときに使います。
ですが、ここで一番ややこしいのは、たいていのwhomはwhoに置き換えることができるという点です。
「じゃあ、whomなんていらないじゃん!」なんて言わずに、もう少し付き合ってくださいね。
違う言葉である以上、whomでなくてはならないことがあるのです。
必ずwhomではならない場合、それは「 前置詞とセットで使う」ときです!
この表現はとても固い言い回しなので、口頭ではほぼ使われません。
He is a person whom I wanted to speak to.
彼は私が話したかった人です。
この場合のwhomはwhoに置き換えることもできてしまいます。
「彼=私が話したかった人」なので、イコールで結べてしまいますからね。
ですが、こうなると置き換えは利きません。
He is a person to whom I wanted to speak.
彼は私が話したかった人です。
なぜなら、whomの前に前置詞toがあるからです!
toのほかにも、from、withなどが前にあると whomを使わなくてはなりません。
練習問題にチャレンジ!
それでは、いくつか練習問題を出してみますので、who、whose、whomの中から正しいものを当てはめてくださいね。
①I met a friend ( ) got a married.
私は結婚した友達に会いました。
②I know a girl ( ) mother is a pianist.
私はお母さんがピアニストの女の子を知っている。
③He has a brother ( ) wife is 10 years younger.
彼は10歳年下の妻がいる兄をもっている。
④He is Bob ( ) is a teacher.
彼は教師のボブだ。
⑤She is a person from ( ) I learned to cook.
彼女は私が料理を習った人だ。
解けましたか?
解らないときはどんな文をくっつけているのかを、落ち着いて考えてください。
それでは、答え合わせです。

答え合わせ
①who または whom
いきなりややこしい問題でした。すみません。
会った友達=結婚した友達なのでwhoで正解です。
「結婚した」という目的に重点を置くとwhomで正解です。
②whose
女の子=ピアニストのお母さんではありませんね。
女の子が持っているのがピアニストのお母さんです。
持っているときはwhoseでした。
③whose
こちらも、お兄さん=10歳年下の奥さんではありません。
10歳年下の奥さんがいるのはお兄さんなのでwhoseです。
④who
Bob = teacherですからwhoです。
⑤whom
かっこの前に 前置詞のfromがありますね。
前置詞の後ろに来るのはwhomでした。
まとめ
いかがでしたか?
少しでも違いがつかめたでしょうか。
whoを使うとき→文の前後がイコールでつながるとき
<p>
whoseを使うとき→文の前後が持ち主と持ちものの関係のとき
</p>
<p>
whomの特徴→whoで代用できる時がある
</p>
<p>
→前置詞があったらwhom
</p>
以上を頭において勉強してみてください。
何回も繰り返して文を読んだり書いたりすることで、少しずつ身に付いてきます。
根気よく勉強してください。